蟹を茹でる

カニ @uminosachi_uni の雑記ブログです。好きなもののこと何でも。

RADIOFISHの弟分・FAUSTのライブに行ってきた。なぜかLDHの凄さがわかった

FAUSTのファンの方と、FAUSTをちょっとでも気にしてくれる方へ捧ぐ

1月21日のライブの感想を今になって書くという。


FAUSTとは

RADIOFISHの弟分、5人組のダンスボーカルグループ。
公式サイトにはプロフィールもありますし、彼らが出るYouTubeチャンネルへのリンクもあります。

https://www.nakataatsuhiko.com/faust


FAUSTの1stライブ『BRAINWASH』

そんな彼らが初めて実施した単独ライブ*1が、
1月21日に下北沢で行われた『BRAINWASH』である。

ちなみに、ライブについてはファン有志の方々が、ライブレポをまとめて上げてくださっている。
FAUST初ワンマンライブ「BRAINWASH」感想レポート │ NKT記者部ブログ

大変丁寧でわかりやすくまとまっていて、
それでいてあの会場の熱量と空気感を保った、
とても素敵なレポートなので、ぜひ見てもらいたい。
ライブ動画へのリンクもあるのでそちらもぜひ!



さて、最初は自分もライブで見たことや、感じたことを実況する記事を書こうと思ったのですが、
先述の有志(NKT記者部さん)のレポートと同じ土俵に上れる気がしない。

何しろエピソード記憶が得意ではなく、そのうえ歌とダンスへの造詣が深くないものだから、

「ダンスがとにかくすごい格好よかった」「振り付けがクールだった」
「リーダーのDAIKIさん歌上手かった……」「最年少のしりゅぽん(SHIRYU)かわいい……」「JESSYくん悪魔教の神父かよ最高の衣装だな」「NAOTOくんのダイナミックなダンスやっぱり推せるな」

くらいしか覚えていない。
これではただファンが熱暴走しているだけである。
(そういう熱意に満ちあふれたブログもまた、その人にしか出せないきらめきがあり、価値があるものだが)

なので、自分はライブの内容から少し外れて、考えたことを書こうと思う。




FAUSTのライブに行ったら、なぜかLDHの凄さがわかった

LDHとは、EXILEE-girls三代目 J Soul Brothersなどが所属する芸能事務所である。
2017年までは、HIROさんが代表取締役社長を務めていた。



実は私、お恥ずかしいことにJ-POPに詳しくなく、EXILEトライブのことを全然わかっていなかった。
ギリ、三代目 J Soul Brothersの曲はドラマで何度も聞いたことがある、くらいの理解度。

EXILEトライブって、めちゃめちゃいるな。EXILEトライブになりたい若手ダンサーはさらにその100倍くらいいるんだろうな」
という、漠然とした認識をしていた。





そんななかで、なんとなく感じている疑問があった。
「どんどん新しいグループが増えていって、EXILEファンは覚えられるんだろうか?」

そして、
EXILEファンはきっと、若さよりもダンサーとボーカルの確かな技術とカリスマ性を求めているのでは? 若いグループが次々出てくる状況をどう捉えているんだろう?」
などと、余計な心配をしていた。



けれど今回、RADIOFISHの弟分であるFAUSTのパフォーマンスを見て、それらの疑問が解けた。



まずひとつめの疑問への答え。
新たなグループが出てきても、愛と興味があれば覚えられる。

考えてみれば当然ですね。人間興味があれば電車の音だけで車両の種類までわかるようになるのだ。
興味さえあれば、たくさんメンバーがいてもぐんぐん覚えていける。



しかも、FAUSTを追ってみてわかったのだけど、この、「新たに好きになったグループのメンバーを覚えていく」という過程、かなり楽しい。


最初はメンバーの顔と名前さえあやふやだった*2


それが、YouTubeの紹介動画で少しずつ彼らの性格を知り、
公式MVと配信音源で彼らの歌声と容姿を覚え、

RADIOFISHライブのオープニングアクトでダンスの迫力と、それぞれの躍りの個性を目撃し、
MCでのRADIOFISHとの絡みで、彼らのキャラクターや、お兄さんたちとの関係性をつかみ、

そうして少しずつ、彼らの全体像が見えてきた。
そうして彼らを知るたびに、どんどんFAUSTのことが好きになっていった。


「覚えられるかな?」じゃねえ、覚えるんだよ!
その覚える過程こそが、彼らをわかっていく過程こそが楽しくて、他にはない宝物なんだよ!


その喜びを味わわせてくれるFAUSTは、そしてRADIOFISHは凄いって思ったし、

もちろんそれをやり続けて、弟分を人気グループにし続けているLDHももっと凄い。
いやー、すごいなLDH





そして、ふたつめの疑問。
EXILEファンは、若さより技術やカリスマ性を求めているのでは? 若いグループが出てくることをどう思っているのか?」ということ。

しかしこの問い自体、「若さ」と「技術」を対立するものとして扱ってしまっている。
若くても、これから技術とカリスマ性のあるグループに育っていく可能性は十分にあるのに。

しかも、重大な問題点に気づいた。
たぶんこの問いは、弟分グループのターゲット層を、「年を重ねた兄貴分グループから、若い弟分グループに乗り換えるミーハーなファン」だと、勝手に想定しているから出てくる問いなのではないか?

でもそれは、不当なファン像だし、弟分グループのファンにとって失礼なのではないか? と。



実際には弟分グループのファンは、若いグループに「乗り換え」たりはしないと思う。
ファンが弟分を好きになるのは、彼らがただ「若い」からではないと思う。


弟分を好きになったからと言って、お兄さんたちへの愛や信頼がなくなるわけじゃない。

ファンが弟分を好きになるのは、お兄さんたちが好きだからこそだ。
RADIOFISHが大好きだからこそ、FAUSTのことを追ってみようと思った。


GENERATIONSを追うファンも、きっかけはEXILEが好きだからとか、
あるいは「LDHが売り出してるグループならきっと魅力的だろう」という信頼とか、そういう気持ちがあったんじゃないか。


いわゆる、「生産者の顔が見える野菜」みたいなものである。
「農家の田島さんが作ったフェンネル? フェンネル知らないけど、あの田島さんが丹精込めて作った野菜なら間違いない! よし、買って食べてみよう!
……おいしい!!! 好き!!!」
みたいなことである。


確立された技術とカリスマ性を持つお兄さんたちが推薦し、責任を持って選び、育てている弟分だからこそ、好きなのだ。



しかも、「はるか高みにいるお兄さんたちに育てられ、必死で食らいついて成長していく弟分たち」というこの構図がもう最高の極み。


FAUSTのダンスを見つめながら、「この最高にクールなダンス、へい様*3が振り付けしたんだ! 格好いい……」と、うっとりしたり、
へい様の難しい振り付けを必死で覚えた結果、夢にもへい様が出てきたKAITOの真面目すぎるエピソードを聞いたり、

FAUSTの1stライブを最後方で静かに見守っていた、へい様とSHiNくんの姿を見つけたり。

そういう、兄貴分との関係性が垣間見える瞬間が、私の思い出のなかできらきらと輝いている。


FAUSTは、そんな尊敬するお兄さんたちの期待に応えるように、すさまじい速度で成長していっている。

ライブでは、オープニングとラストの曲に、同じ曲『BRAINWASH』を披露したのだけど、
人はライブ中にここまで成長できるのか! 自分たちだけで舞台に立つ経験を踏むと、能力と個性がここまで開花するのか!
と驚くくらいに、ラストのパフォーマンスは迫力があって、のびやかで、華やかだった。



両グループのメンバー同士の関係性が見られるうえに、FAUSTのめくるめく成長が目撃できるうえに、

「若手を育てるお兄さんとしての、頼りになるスキマス」の一面までもが見られるのだ。
これが最高でなくて、一体何が最高だというのだ。



この、「若手をプロデュースすることで、成長過程をファンとともに見守ることができる」
「若手を育てることにより、お兄さんグループの新たな一面をもファンに見せることができる」
という価値をずっと前から最大限に活かしてたLDH、本当に凄すぎるなと思った。

すでに完成された兄貴分グループとともに、発展過程の弟分の成長を見届けることができるのだ。

グループのなかでは末っ子感のある、可愛がられてたメンバーでも、弟分に接するときは、途端に頼りになるお兄さんなのだ……美しいね……。



最後にもっかいおすすめのライブレポ貼るのでぜひ読んでほしい。
FAUST初ワンマンライブ「BRAINWASH」感想レポート │ NKT記者部ブログ

そしてライブ動画。
照明落とす演出なのにKAITOくんが蛍光イエローの服着てる(そして案の定めちゃくちゃ目を引く)のはご愛嬌。
最初ちょっと光り具合に笑っちゃうんだけど、それを差し引いても十分格好いいです。

*1:よく考えたら単独ライブってお笑いの言い方では? 音楽だと何て言うのかな。ワンマンライブか?

*2:しかもFAUSTは当初、メンバーにKAITOが2人もいる不思議な状況だった。現在は片方がjessyになったので解決している

*3:RADIOFISHのスキルマスター=ダンサーのリーダー