蟹を茹でる

カニ @uminosachi_uni の雑記ブログです。好きなもののこと何でも。

RADIOFISH『進化論』の良さを今更熱く語るよ

こんにちはカニです!

今日はタイトルそのままの話。今月の22日にオリエンタルラジオトークライブがありまして、それを見てたら自分の中の『進化論』熱が再燃してきたのでこの記事を書きます。


ちなみに5月20日にもオリエンタルラジオトークライブが開催されます。
場所はディズニーランドのパートナーホテルのひとつ、東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾート。
http://yoshimoto.funity.jp/search/?kgid=106602&kaien_date_type&kaijyo_code=*&kw=
(一般販売は5月5日からです)

トークライブめちゃくちゃ面白くて楽しいし、物販格好いいし、会場のホテルは披露宴かと思うくらいおしゃれだしむしろ本当に披露宴の会場だし、
あと舞浜駅から会場まで無料のシャトルバスが出てるんですけど、運が良ければバスの運転手さんのテンションが物凄く高いです。
アメリカのコメディアンもあそこまでハイテンションを(しかも運転しながら)維持することは容易ではないでしょう。なんならそれを見に来ていただいてもいいと思います。

おそらくトークライブをレポートされてる方はたくさんいらっしゃるし、あとトークライブ映像も公式で購入できますので、そちらも良ければご覧ください。
https://gst1982.thebase.in/items/10999672


ところで私は『進化論』の話をしたいと思います。

というのも公演後物販の握手タイムにて、「『進化論』のこういうところが好きです!」と伝えようとしたものの言葉がまとまらず、あたふたして「あっ今日は楽しかったです!」しか言えなかったのがちょっと悔しかったので。
ちなみに中田さんはとても紳士的な優しい声で「そう? ならよかった」って言ってくださったのでそれはそれで格好よかったです。まさしくジェントル……

5月のトークライブまでに、「私は何故、『進化論』のどんなところが好きなのか」を言語化しておきたい。
言語化したところで本人にそれを伝えられるかは未知数ですけど……だって緊張するもの……



RADIOFISH『進化論』の良さ 音楽


まず音が格好いい。何かと格好いい。
あと藤森慎吾の高速ラップと、サビでの美しい高音がいい。
音楽については素養がなく、語る術をあまり持たないので、そこは他のファンの方と実物にお任せすることとする。
ぜひとも聴いてみてください。ぜひとも。リンクを貼っておくので……
https://play.google.com/store/music/album?id=Bobl44oluo7tilvtbncswqllzgq
https://itunes.apple.com/jp/album/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96-single/1224448833?app=itunes



RADIOFISH『進化論』の良さ ダンス


もうおわかりかと思いますがこれもめちゃくちゃ格好いい。
チャールストンとか最後の全員で動くところとか。これもダンス用語に疎いため、実物をおすすめすることにします。百聞は一見に如かず!
https://youtu.be/xO2s9xrbxwg

Youtubeで『RADIOFISH UNION』を検索していただくと、これ以外にもめちゃくちゃ格好いいライブ映像がたくさん見られますので超おすすめです。無限に時間が溶けます。



RADIOFISH『進化論』の良さ MV


ロッテACUOさんとのコラボにより実現したMV。ストーリー性のある、かなり豪華で面白い映像なのでおすすめです。
藤森慎吾は格好いいし、スキルマスター(ダンサー)はお茶目でかわいいけどダンスがめちゃくちゃ格好いいし、実業家っぽい中田敦彦が見られます。
格好いいのに、何か面白いです。7中田ドル紙幣……
https://youtu.be/sWrBk1_FBw0
ぜひとも。



RADIOFISH『進化論』の良さ 歌詞


語らせてほしい。
何よりも歌詞が凄く良い。これに尽きる。

歌い出しの歌詞の脚韻がしっかりしてるところとか、ラップ部分の言葉遣いが格好いいところとか。
  「不退を掲げその時を待て 諦めぬ者に朝日は昇る」
ですよ。超格好よくないですか?

あと個人的には
  「敗者のまま終える一生かい? それとも叫ぶのか『It's show time!』」
のところが好きですね。曲全体のコンセプトに沿った歌詞でありながらも、藤森慎吾みを物凄く感じる……

サビの歌詞も凄く格好いい。そこに含まれたメッセージ性。
自分たちの信念に基づいて未来を切り開いていく。そうして自分たちの守るべきものを守りながら、新しい自分に生まれ変わる。
単なる構造改革や自己破壊じゃない。単に今の状況がだめだから壊しましょうと言っているのではない。自らの大切なものを守り、スタイルを貫くためには変化して進化し続けねばならないと歌っている。これまでが良いとか悪いとか言うのではなくて、進化し続けなくてはいけない。だってこれまではよかったとしても、状況は日々変化していくから。そのために今ある権威に歯向かうこともあるし、それは震えるほど怖いことだけれど。

あと、中田敦彦くるか? くるか? 来たー! ってなる構成なところも好きです。



何より素晴らしいのは歌詞全体を貫くコンセプト。
この歌まさしくダーウィンの進化論がコンセプトなんですけど、ダブルミーニングになってるんですよ。そこがもう本当にめちゃくちゃ最高なところなんですけど

この『進化論』のコンセプトが何ってひとつは当然、「ダーウィンが述べし劇的な正論」つまりは適者生存。環境に適応できる変化を遂げていた者が生き残る、というやつ。
だからこそ、環境が刻々と変化していく時代においては、「安定は幻想でしかない」。自らも時代に合わせて進化し続けなければ生き残れない。昨日までの自分よりももっと先へ。

ただ、この意味での進化論ってわりと受け身な考え方なんですよね。強い者でも賢い者でもなく、たまたま変化して環境に適応していた者が生き残る。もちろん人間は考えて行動できるから、環境に合わせて自分を能動的に変えていくことはできるけど。
けど、やっぱり適者生存って人間の社会に当てはめようとすると現状肯定になってしまう。現状こそが絶対であり、現状に適応できぬ者は消えていくのも仕方がない、みたいな……

しかしRADIOFISH『進化論』は全然そんな歌ではありません。
ていうか歌詞見てもらえば、あるいは歌聞いてもらえばおわかりの通り、無条件に環境に適応しようとして自分を曲げてるわけじゃない。むしろ進化しながら「スタイルを貫いていく」し、「運命に立ち向か」っていく。

何よりも何よりも、サビの後、あっちゃんが満を持して「We can change the world」って言ってるんですね。
これだよ。

これだよこれ。


我々は環境に適応するだけじゃなくて、環境を、そして世界を変えていくことができる。


『進化論』は、適者生存をコンセプトにしているだけではなく、まさしくダーウィンが進化論を提唱したことにより起こしたパラダイムシフトをもコンセプトにしている。
つまりは、進化論の内容だけではなく、進化論の提唱という事象自体をも射程に入れている。これがふたつめのコンセプト。(という言い方で伝わるでしょうか……)

ダーウィンは進化論を提唱することで、当時支配的だった創造論、そしてそれを支えるキリスト教的世界観に絶大なインパクトを与えた。
当然、神を信仰し、創造論を信じていた当時の人々はそれにめちゃくちゃ反発した。ダーウィンは論敵にめちゃくちゃ叩かれた。なんか中傷的な風刺画とかも書かれた。「ダーウィンは猿から進化したんだとよ」って、猿の胴体にダーウィンの顔をくっつけたクソコラみたいな絵を書かれたりした。ダーウィン、たぶんキリスト教に気を使って、『種の起源』の中ではヒトの進化の話はしなかったらしいのに……
(結局、気を使って丁寧な言い方をしたところで、言ってる内容が気に入らなかったら叩かれるもんなんでしょうね)

でも、キリスト教創造論に異を唱えたダーウィンの進化論は、生物学にパラダイムシフトを引き起こした。ちょっと大げさな言い方かもしれないけど、生物学の世界を変えた。
今では進化論は生物学の中で基盤的で重要な、当たり前の考え方になっている。もちろん進化論自体もダーウィンのころと同じではなく、進化を遂げている。


『進化論』の1番目のサビ前の歌詞は、まさしくそれを歌っているように思います。
  「立ち上がれ 声を出せ
   震えても 危ぶむな
   彼を信じ いま戦い挑め
   かつての神に背いて 超えて
   新しい自分に生まれ変わり行け」

かつての神とは何もキリスト教の神だけではなくて、今までの世界で活躍してきた権威とか、昔の世の中で支配的だった伝統的な考え方とかも含むのではないでしょうか。
もしかしたら今はまだ「神に背いた」とバッシングを受ける考え方であっても、そこに知性的な論理や根拠があって、それが正しいことが証明されていけば、いずれはそれが当たり前の考え方になるかもしれない。そうなってほしい。


『進化論』は現状肯定の弱肉強食の歌ではない。
時代に合わせて進化していこう、そして自分たちで時代を切り開き、世界を変えていこうとする、希望に満ちた人間讃歌だ。

僕たちは世界を変えられるかもしれない。



そして、進化を遂げて世界を変えたその先には、中田敦彦が待っている。