「私(わたくし)」ってあるじゃないですか。
あれ、語義的には「公(おおやけ)」の対義語であるはず。なのに、一般的な一人称のなかでは最も公的な場に相応しいのが面白い。
「公の場では私を用いましょう」ってなんていうか、「パジャマパーティーにはスーツを着て行きましょう」みたいな不条理さがちょっとある。ような気がする。
「僕」のこと
この前、本の帯で「猫の僕が~」で始まる文章を見かけたんですよ。
たぶん一人称が「僕」の猫のキャラクターが主人公なんだろうなって、頭ではちゃんとわかってるんですけど、
どうしても「ねこのしもべが」って読みたい。猫様の下僕
「俺様」系ってあるじゃないですか。
「俺様」も「朕」も、自分に尊称をつけて偉く言うタイプの一人称って点では共通してるのに、キャラクターの感じは真逆な気がする。
俺様系男子VS朕系男子……皇帝じゃん……
俺様系ごときでは皇帝には太刀打ちできないよ……
「妾ら(わらわら)」
笑笑感すごいな
おまけ
表1 一人称の要素早見表