蟹を茹でる

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ヒロミと若林、空っぽの器《仮面ライダーリバイス14話感想》

仮面ライダーバイス、今週もどんでん返しがありましたね。以下ネタバレありです。

リバイス 第14話:「司令官は…デッドマン!?」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映




仮面ライダーバイス14話感想

雑感

  • 『他人の領域を土足で踏み荒らす』を物理的にやる工藤vs不法侵入より土足に怒る一輝*1
  • 土足にキレるの「そっち!?」と思ったけど、一輝は他人がいつの間にか家にいる状況に慣れてるのかな? 銭湯って色んな人が出入りするので(デッドマンズは反社会的勢力だから銭湯は出禁なのかな……)
  • 天彦の奇行、「学校の皆に変質者と知り合いだと思われたらさくらがやりづらいだろう」と意図した精神攻撃なのか?
  • 高校生って友人知人関係がめちゃめちゃ大事な時期なのに、勘違い粘着おじさんが大声で名前を呼びながら侵入してくるの嫌すぎん?
  • ジャンヌ格好良い。大人だけどリベラドライバー買おうかな……藤森慎吾の声で喋るし……。
  • アギレラ様~!!! 「ギフ様の花嫁になる」と宿命づけられて育てられたのに、その夢さえ奪われるのか……
  • アギレラがさくらに言った「幸せは求めれば求めるほど遠ざかる。身を委ねるしかないのにね」が哀しい。彼女は宿命に身を委ねて、それを幸せだと信じるしかなかったのでは……
  • アギレラはおそらく生け贄の役目を受け入れそう。フリオ頑張って何とかしてくれ。さくらに土下座で手助け頼むとかさ
  • 若林司令官が第1話から偽物だったの、絶望が深すぎる。こんな仕打ちあるかよ

↑これがしんどすぎたので、次節でこれの話をします。


若林優次郎、空っぽの器

ずっと言及されていた「フェニックス内部の裏切り者」、若林司令官だと明らかになりましたね。それはまあいい。
カメレオンデッドマンが若林司令官に成り代わってたのもショックだったけど、本当にしんどいのはそのタイミング。

若林司令官、第1話の登場直後に殺されてた……

これ本当にエッグい。
・若林司令官が裏切っていた
・カメレオンが途中から司令官に成りすましていた
とかより全然エグい。


若林司令官が自分の意志で裏切ってたなら、まだよかった。元々デッドマンズのためにフェニックスに入ったのだとしても、フェニックスに入ってから寝返ったのだとしても。

そこに彼の意志があるなら、裏切った理由を推し量ることはできた。相容れないとしても、説得を試みることはできた。


カメレオンが途中で成り代わっていたなら、まだ希望があった。若林司令官はまだ生きているかもしれないと、一縷の望みを持てたかもしれない。手にかけられていたとしても、彼を悼むことはできたはずだ。


でも、成り代わりが起きたのは第1話。
最初から偽物だった。

これ、何より視聴者にとってめちゃくちゃエグい。
だって視聴者が知ってる若林司令官は、全部偽物だったことになる。

視聴者が今まで見てきた若林司令官は、全部デッドマンズの愉快犯のごっこ遊びだったのだ。
なりきりパペット、空っぽの器。


我々視聴者は「よくもあの若林司令官を!」と思うことさえできない。殺された本物の彼は、我々にとって知らない人だから。

我々の持つ若林司令官のイメージは、思い出は、全部カメレオンデッドマンが作り上げたまがい物だから。

この絶望は、たとえ本物の若林司令官が生きていても覆らない。本物の彼は、我々視聴者が見てきた彼ではない。

本物の彼の帰ってくる場所、もう物語上に存在しないのでは……

門田ヒロミと若林優次郎

視聴者が若林司令官を知らないように、五十嵐三兄弟も本物の彼を知らない。
大二のフェニックス叙任式の裏で彼は殺された。一輝とさくらがフェニックスに関わり始めたのはその後。
みんな成り代わり後の偽物としか接触していない。


主要登場人物で彼を知るのは、ジョージ狩崎と門田ヒロミのみ。


カメレオンデッドマンと決着をつけるのは、ヒロミになると思う
ヒロミにとってはめちゃくちゃ残酷な仕打ちだが、作劇上はそれが一番しっくりくるので……



14話の描写から、ヒロミと若林の関係性を垣間見ることができた。ヒロミはフェニックスの司令官就任当時から、またはもっと前から若林とつながりがあったようだ。

ヒロミにとって、若林は憧れだった。
挫折しそうになった時を救われ、優しさに励まされ、司令官になれた時には真っ先に報告しに行ったかもしれない。
まだ描かれていない思い出も山ほどあるはずだ。

狩崎が若林を疑った際、何かの間違いだと声を荒らげたのも、若林への信頼の表れだ。

若林を手にかけたカメレオンデッドマンを、ヒロミは許さないだろう。ラブコフを守るのにも命がけの人なのだ、憧れの人の仇を何としても取ろうとするに決まっている。

だが、それだけ若林を慕っていただけに、若林の姿の敵と戦うことに葛藤も感じるだろう。ヒロミは若林に刃を向けられるのか?



一輝とバイス、大二とカゲロウ、さくらとラブコフ。他のライダーにはペアの悪魔がいるのに、ヒロミにだけは人格を持つ悪魔がいない

悪魔を持たない空っぽの器として、無理を押して変身していたヒロミ。憧れの若林の形をした空っぽの器、カメレオンデッドマン。
ヒロミにとって、これ以上に立ち向かうべき敵はいないだろう。



*1:まあ『他人の心に土足で踏み込む』点では一輝もなかなかのものがあるから……