蟹を茹でる

カニ @uminosachi_uni の雑記ブログです。好きなもののこと何でも。

ほぼスマホだけでできるコピー本の作り方実践

※本記事はnoteから移植し、加筆修正したものです。

人生で初めて、自力でいわゆる「コピー本」を作成しました。わーい
A4用紙に2アップ(2ページを1枚にまとめるやつ)で両面印刷し、折り畳んで中綴じ。全部で20p ほど。シンプルで原始的なつくりですが、確かに「コピー本」のかたちをしています。私はこれを同人誌だと言い張る。言い張るからな



こんだけ原始的なコピー本ですが、作るのは意外と大変でした。
というのも、パソコンやプリンターを持ってなかったからです。

コピー本を自作する方法については、世の中便利なもんでググればなんぼでも出てくるんです。
でも、そのほぼ全部がPC前提。

「パソコンでWord使えるのは大前提ですが、pdf化できるアドインもあるのが望ましいですね。InDesignがあればもっと細かく編集ができます」とかそういうレベルから始まるわけです。

こちとら手元にはスマホしかない。
大学時代に使っていたノートパソコンは、就職の際「自宅に仕事を持ち帰らないぞ」という固い決意のもとオカンにあげてしまいました。だってそのときはブログにはまってコピー本を作ることになるとは思ってないからね!
ちなみにノートパソコンは実家で絶賛活躍中らしいです。ならよかった

というわけで、スマホ一歩でコピー本を作る戦いが始まりました。なお、筆者が使用しているスマホAndroidです。

まずは文書作成の手段を得る

筆者はブログの内容をまとめてコピー本にするつもりだったので、まずは文書編集アプリが必要でした。
最悪スマホに入ってるメモ帳でもなんとかなりますが、レイアウトを編集したいなら文書編集アプリが便利。

いくつか無料アプリを見比べて、結局Office Wordを使うことにしました。スマホでも使えるんですね。
理由は3点。操作に慣れているから、Wordファイルに対応したサービス(後述)を使いたいから、PDF変換できる機能があるから。

ただし使用にはサインイン(無料で登録可)が必要なので、アカウント持ってないと多少めんどくさいかもしれない。慣れてるアプリが他にあるならそっちで良いかと。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.word

(漫画なら、写真や画像をPDFに変換するアプリが便利だと思います。「画像 PDF」等で調べたら出てくるみたい)

スマホは文書編集に向いてないと痛感する

さて、Wordを使って文書作成していきます。

初めに表紙を作成。本来なら画像貼り付けてレイアウトを工夫しておしゃれな感じにしたかったのですが、何しろ手元にあるのはスマホ。クリック・ドラッグ・ロックンロールのどれひとつうまくいきやしない。
結果、画像を挿入してサイズと位置を調整し上にタイトルを重ねる……みたいな作業の難易度がエグすぎたので、表紙が文字だけになりました。
細かくデザインするなら、表紙・裏表紙だけ画像編集系のアプリを使うのがいいかもしれません。

続いて目次。
パソコンのWordだと目次の自動挿入機能があるのですが、スマホでは見当たらず。ホームタブからスタイル機能・箇条書き機能を使って目次を自作。

一番大変だったのは本文の編集。
なぜなら、画面が小さくて見づらい&キーボードが長文打つのに向いてない!! 当たり前だけどスマホはWordで文書作成する道具じゃないので、文章打ち込むのがめちゃめちゃめんどくさかった。

手順は以下のとおり。

  • ブラウザからブログ記事の編集ページを開き、全選択してコピー
  • Wordにペースト
  • タイトルと見出し部分のスタイルを編集
  • 本文のレイアウトを整え、大幅に加筆修正

ブログ特有の改行が多くて話し言葉な文体だと雰囲気が出なかったので、レイアウトを整え始めたのが運の尽き。
他にも色々気になってきて、加筆修正1000本ノックが開幕。結局1万字ほど書き換えたり書き足したり。とんでもなく目がショボショボしました。
1週間くらいかけて改訂を終え、奥付をつけて原稿は完成!

補足:縦書きにするには

Wordの注意点ですが、レイアウトタブのうち印刷の向き・段組み・区切りの機能を使うには課金が必要です。
今回は横書きなので問題なかったですが、「小説を書くからどうしても縦書きにしたい!」となると無課金では印刷の向きが横長に指定されてしまい、ちょっと変な感じになります。

縦書き対応でPDF出力ができる無料アプリとして、こんなのもあるようです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.cc4966.tateditor

セブンイレブンネットプリントはすごい

原稿が完成したら、次は印刷。
そんなとき、スマホユーザーの心強い味方がセブンイレブンネットプリント
https://www.printing.ne.jp/index_p.html

PDF、Office系、画像のファイルに対応。Wordならそのまま入稿できて便利ですが、それ以外でもPDF出力ができるアプリなら使えます!

とにかく便利なので紹介させてほしい。セブンイレブンネットプリントのすごさ。

  • ユーザー登録なしで、スマホの文書をプリントできる
  • アプリさえ入れれば操作がめちゃめちゃ簡単
  • 小冊子印刷ができる

ユーザー登録とかの作業がいらないのも嬉しいですが、最高にありがたいのが小冊子印刷機能。
原稿を2アップで両面印刷すると、自動的に小冊子作成に適した順番にページを入れ替えてくれる!
いわゆる「面付け」作業が必要なく、コピー機から出た順番のまま折って綴じるだけでコピー本ができあがります。

ありがとうセブンイレブン。コピー本を作る人々の味方セブンイレブン
セブンイレブンが近所にない人はごめん。

補足:ページ数の注意点

2アップ両面印刷で小冊子印刷する場合、合計のページ数が4の倍数になるよう注意しましょう。
例えば17ページになった場合、後ろに白紙が3ページ勝手についてしまいます。

ページ調整に便利だったのが、Wordの挿入タブにある「空白のページ」機能。任意の箇所に空白のページを挟めるので、表紙の裏を白紙にしたり、あえて途中に挟んだりと工夫できます。

キンコーズっていいな

このままセブンイレブンで必要な部数をプリントしてもいいのですが、せっかくコピー本を作るなら表紙はちょっと工夫したい。
そこで原稿をプリントサービスのキンコーズに持ち込み、セルフコピーサービスを利用しました。
https://www.kinkos.co.jp/service/self/

価格は白黒コピーで1枚9.9円(税込)と、コンビニのコピーとほぼ同じ。
ですがキンコーズの長所は高機能なプリンターが使えることと、用紙が選べること!

ちなみに筆者は高機能すぎて操作がわからず大胆にも80枚ミスコピーをやらかしたので、慣れてない人は店員さんに操作を聞いてください。そして1部試してうまくいってから残りをやった方がいいです(と店員さんに諭されました)。
別料金っぽいけど用紙によっては中折りや中綴じも自動でやってくれるらしい。めちゃめちゃ良いですね。


表紙や中紙をたくさんの種類から選べるのも素敵。1枚単位で購入できます。
https://www.kinkos.co.jp/service/paper/paper-sample.html

コピー機のそばにサンプル帳が置いてあるので、見た目と触り心地を確認しながら選べます。
本文を高級感ある紙にしてみる、表紙を丈夫な紙にする、カラーのイラストページだけ光沢感あるコート紙にするなど工夫を考えるだけで楽しい……

色のバリエーションも豊富なので、記事によって色を変えたり好きな色(推し色)を選んだりできる!
今回は表紙のみ分厚い「最厚紙」に。vol.0なので色は基本の白にしました。

中綴じにしよう

続いて、紙を折って綴じる作業。

紙を折るのは手作業でした。意外と大変なので、部数が多いならキンコーズとかで頼むのもありかも。
最後に中綴じ。普通のホッチキスだとA4用紙の真ん中に針が届かないので、ちゃんと中綴じにしようとするならそれ用のホッチキスが必要。

(2つ折りにして上から留める方法なら普通のホッチキスでもできます)

ネットで「ダイソーに中綴じ用ホッチキスが売ってる」との情報を得て探しに行ったのですが、最寄り店では見つからず断念。
もう少しお高めですが、マックスの「ホッチくる」を購入しました。中身が横に飛び出てるさま、ちょっと衝撃的でおもろい。
綴じ枚数は最大15枚とあるので、小冊子印刷なら60ページまで対応可能です。自作コピー本をつくるには十分なスペックじゃないでしょうか。

以上、ほぼスマホ(とセブンイレブン+α)だけでできるコピー本の作り方でした。

10部印刷したので、ご興味ある方はぜひお声かけください!
それ以外でも、「私もスマホしかないけどコピー本作ってみたい」などのご相談・ご質問にもお答えしたいです。