羊羹ってジンギスカンかもしれない
変なこと言ってると思われるかもしれませんが、まずは拡大した羊羹をご覧ください。
……めちゃめちゃ羊じゃないですか?
ひつじひつじしすぎてる。
🐑🐑🐑ひしめきあってるやん。
羊羹のひつじ占有率が半端ない
1文字目が羊なのはすぐにわかることだし、許容範囲でしょう。でも、よう見たら2文字目にも羊っぽいのがいませんか? しかも2匹。
2文字目の『羹』、分解してみると上から
- 『羊』のしっぽがないやつ
- 『灬』火を表す部首、れんが
- 『美』うつくしい
……上の羊、火にかけられてる!!
しかも『美』という漢字のなりたちは「大きい羊」から来てるらしい。武田鉄矢が言ってた。
武田鉄矢が言ってたことを手放しで信じていいのかは問題であるが。
つまり羊羹、こういうことです。
- 羊
- 火にかけられてる羊
- 大きい羊
※フォロワーさんに作っていただきました。ありがとうございます。
なぜこんなにひつじなのか
こうなると疑問なのが、なぜここまでひつじひつじしてる羊羹に羊肉が入ってないのか。
もしかして、昔は羊料理だったのではないか?
⭐が♥️になって「いいね」に変わっても古参は「ふぁぼ」と呼び続けてる、Twitterみたいな原理で名前だけ残ってるのではないか?
調べてみたところ、その通りでした。
和菓子の羊羹にはなぜ「ひつじ」がいる?「とらや」に聞いてみました | Precious.jp(プレシャス)
さすが羊羹の名店「とらや」、由来にも詳しい。
羊羹は、羊(ひつじ)と羹(あつもの・肉や魚のスープという意味)という漢字で成り立っています。羊羹とは、もともとは中国の料理で羊の肉を使ったスープのことです。
中国から伝わった羊羹ですが、禅僧は肉食が禁じられているので、小豆や小麦粉、葛粉などの植物性の材料を使って、羊の羹に見立てた料理がつくられました。それが時代とともに甘みが加わり、蒸羊羹がうまれたのです。
羊羹、元は本当に羊が入ったスープだった!
つまりこういうことです。
Q.羊羹はジンギスカンですか?
A.いいえ、羊のスープでした
ここだけ見たら意味不明やな。
ちなみに『羹』(あつもの)についても調べたところ、辻調グループのサイトにこんなコラムが。
「羹」という漢字は羊に美しいと書くが、これは、「まる煮した子羊」+「美味しい」という意味だそうだ。
「まる煮した子羊は美味しい」というシンプルな知見が漢字になってるの、めちゃめちゃ良いな。