蟹を茹でる

カニ @uminosachi_uni の雑記ブログです。好きなもののこと何でも。

クイズの魅力って何だ? 初心者が本気で考えてみた

布教のうますぎる友人の影響で、最近QuizKnockの動画をよく見ている。
そしてQuizKnockの影響で、早押しクイズアプリ『みんなで早押しクイズ』を始めた。

そう、私は人の影響をべらぼうに受けやすい女……
まあそのおかげで色んな楽しみに出会えたからいっか! そういうことにしとこう。

というわけで(というわけで??)
最近クイズに絶賛ハマり中なのである。


クイズの魅力って何だ?


そして、自分は好きなものを詳しく分析して長文を書きたがる厄介なオタクである。
これはたぶん生まれ持った性質で、好きになる対象にかかわらず発動してしまう。

ポケモンでいうと、
好きになる対象=覚えるわざ
「好き」のあり方=とくせい
みたいなもので、覚えるわざは変えることができても、自分のとくせいは変えることができない。

そしてとくせいはオタクのプレイスタイルに大きな影響を与える。

そう、人の影響を受けやすい私はさながら、だいたいのわざマシンでわざを覚えさせることができるタイプのポケモン……
こう例えると案外使い勝手良さそうに聞こえていいな。物は言い様。

でもそいつ、ひでんわざをいっぱい覚えさせる要員にされそうな気がする……フラッシュ・いわくだき・いあいぎり・かいりき……(世代がバレる)


話がそれたので戻そう。

私は好きなものを分析して長文を書きたがるオタクなので、
以下「クイズの魅力とは何か?」を分析してあほみたいな長文を書きます。(宣言)

あほみたいな長文は、「あほみたいに長い」かつ「あほみたいな文章」を指すダブルミーニングである。


これまでのあらすじ(つまりカニのスペック)

カニです。最近クイズアプリの『みんなで早押しクイズ』(通称みんはや)にはまっています。
最近一瞬だけSランクになり、すぐにボコボコにされてAランクに戻される。クイズ力のレベルはだいたいそんな感じ。

『みんはや』の競技性については短い文章を以前書いていますので、ご興味があれば見て!
みんはやSランクの壁|カニ@蟹を茹でる|note

学校の勉強は一応真面目にやってきた方だと思います(国立大学の文学部卒)。でも競技クイズは全くの未経験。



こんな奴がクイズの魅力なんか語っていいのか?
ガチクイズプレイヤーとか、QuizKnockの大ファンとかに怒られないか?

私が考え付いて言葉にできる魅力なんて、クイズ沼の住人がとっくに気づいて語り尽くしてるんじゃないか?
もちろんそれは考えた。



でも、おこがましくも私はクイズの魅力を書きたい。

なぜなら自分もオリラジ沼で、「いま、『オリラジ沼に新しくハマった人の感想』をいただきました! こんなんいくらあってもいいですからね(ほんとにいくらあってもいい)」をたくさん経験してきたから。

沼に落ちたての人間のフレッシュなパワーからしか摂取できない栄養素があるのだ……

ハマりたての未熟者の感想やけど、少しでも「ハマりたての未熟者ならではのフレッシュな熱意と、これからクイズを知っていけることの喜び」が伝わる文章を書けたらいいな。

以下、クイズが与えてくれる快楽の要因を、3つの観点から考えてみたい。


正解する気持ちよさ!

クイズで一番嬉しいのって、やっぱり問題に答えられたときではないだろうか。
ぱっと答えがひらめいて、早押しに成功して、華麗に正解を決める快感!

その嬉しさは一方で、クイズに答えられない悔しさと表裏一体だ。

知識不足で答えがわからない。
聞いたことあるはずなのに答えが思い出せない。
答えがわかっているのに押し負ける。
早押しに成功したのに、答えを間違えてしまう。
クイズをやっていれば、どんなに強いプレーヤーでもそれらを経験することがあるだろう。

あとほんの少しで!正解にたどり着けなかった悔しさが、もっと強くなりたいという意志を育てる。


しかも、クイズにおいてはその意志が報われやすい。少しでも強くなれた!という実感が得られやすいのだ。

知識をひとつ増やしたら、答えられるクイズがこの世にひとつ増える。
解けなかったクイズを覚えたら、次に出会ったときには「解けるクイズ」になる。
手も足も出ない速さで押し負けたら、「達人はこのポイントで答えを確定するんだ!」と学べる。

もちろん元々の知識が多い人、記憶力が良い人、物事に打ち込める人の方が有利ではあるけど、そうでなくとも自分のペースでちょっとずつ力をつけていける。
一歩一歩成果を積み重ねていけて、強くなってる過程が見えやすい。だからやる気が出るし、熱中してしまう。

言うなればこの世の森羅万象を扱う進研ゼミみたいな感じ。
「あっ! この問題見たことある! わかる!」となる感覚はかなり気持ちよい。


勝利の喜びと敗北の苦さ、そして上達の実感が、私たちをクイズに駆り立てるんだと思う。
そういう意味ではソシャゲとも共通してるかもしれないな。努力と実力が重要だけど確率要素もあるし……


得意ジャンルが見事に刺さる気持ちよさ!

前項を読んだだけだと、「言うてもクイズって勉強できる人の方が強いし、もの覚え良い人じゃないと楽しくないんちゃう?」と思われたかもしれない。

でも意外とそんなことないのだ! そこがクイズの面白いところ。

というのも、クイズってジャンルがめちゃめちゃ多岐にわたる。物理学や世界史の問題も出るけど、宗教や金融、料理や文学、スポーツや芸能、果ては最近の流行まで。

だからどんなに勉強ができる人でもクイズが強い人でも対策しきれない苦手分野があるし、勉強が苦手な人でもクイズ初心者でもめちゃくちゃ強い分野があったりする。

世間で言われてる賢さだけで勝負が決まらないし、初心者がクイズ王を刺すジャイアントキリングが本気で狙える、そこが熱い!


誰にでも人より詳しい分野がひとつはあるものだ。そして、たいていの分野はクイズにされている。
例えば「競馬好きやから最近の強い馬知ってる」とか「仕事で扱ってて印刷には詳しい」とかは、特定ジャンルですごい強みになる。
自分の得意ジャンルに当たると、無双できちゃうのが気持ちよい!


しかも、クイズやってると意外な自分の強みに気づくことあるよね。

だいたいの人って自分が簡単にわかることは当たり前すぎて意識してない。そして、業界の常識はみんなも普通に知ってるもんやと思いがち。
(周囲にもっとできる人や詳しい人がいるので、自分のことはまだまだだと認識してしまう)

でもそういうのって他ジャンルの人には全然当たり前じゃなく、「すごい! 何でそんなニッチなこと知ってるん!?」と感心する内容だったりする。


ダルゴナコーヒーは常識っていうかもう古いやん、リブニットなんかファッション雑誌で絶対見るやん、と思う人がいる一方で、そんなん初耳……という人もいる。

人によっては認知的不協和や選好注視が初歩的だったり、マルコフ連鎖モンテカルロ法が常識だったりするのだ。(マルコフ連鎖モンテカルロ法のことは難しすぎて本当にわからん。わかる人すごい)

強敵相手のクイズで自分以外答えられないと、「あっこれ意外とみんな知らんねや……」と思えて新鮮である。そして嬉しい。


自分語りになってしまうが、私の場合は
『2014年には新訂10版』
日本十進分類法!」
と答えて無双したときが嬉しかった。意外と版表示だけでもわかるものだな。本が好きなので……


クイズが現実世界につながる気持ちよさ!

クイズをやってるメリットって、実はクイズをやってない間にも得られる。
というか自分的には、一番の収穫がこれだ。

クイズで得た知識に、現実世界で出会えたときの面白さ。
「あっ! クイズで言ってた◯◯ってこれのことか!」とピンとくる瞬間。いわば逆・進研ゼミである。

これがあると、普段の生活が学びの場になって俄然輝きを増す。特に散歩やお出かけがめちゃめちゃ充実する。
日常にちょっとした気づきがあるだけで、気持ちはかなり上がるものだ。


さらなるメリットもある。
クイズを始めてから、現実世界で疑問に思ったことを調べる癖がついたことだ。

パンの袋とめるプラスチックのアレの名前とか、前からあったものの呼び名が後発の影響で変わる現象(例:固定電話、第二次世界大戦)の名前とか。

今までなら見逃してたようなささやかな疑問を捕まえられるようになったし、「これクイズになりそう!」と興味を持てるようになった。


なんか、恋みたいな感じ。

好きな人がいると、普通に生きてても「あっ、あの人が好きって言ってた歌だ」「あの人と出掛けた映画館で見たな」とか「これ、あの人が好きそう。教えたら喜ぶかな」「今度一緒に行こうって誘ってみようかな」と思うものだ。

そうすると、会ってないときもちょっと幸せな気持ちになれる。
恋すると世界が輝いて見えるというのは、そういうことなんじゃないだろうか。

恋の相手がクイズだと、それが「あっ、あのクイズで言ってたやつだ」「これクイズに出そうだな」「クイズにしてみようかな」になる。



つまり、クイ研のメンバーって全員リア充なのでは……?