蟹を茹でる

カニ @uminosachi_uni の雑記ブログです。好きなもののこと何でも。

エモソムリエをやってる

最近、noteで「ひとさまの言葉にできないエモさ・良さを勝手に言語化する」という企画みたいなものを始めた。

「わー! このエピソード/歌詞/台詞がエモい! でも何と言葉にしていいかわからない!」みたいなお題を投げてもらい、
なぜ、どうエモいのかをカニが代わりに解説してみるもの。


最初は、リアルの先輩に教えてもらったエモい童謡を紐解いてみた。
ひとさまのエモを言語化する企画(テスト)|カニ@蟹を茹でる|note

ていうより、この先輩の話を聞いてるうちに
「物事のエモを鋭く見抜くセンスと、エモを言語化するスキルって別物かもしれない」
「自分はセンスはないけど言語化ならできる。センスのある人が見つけたエモさを共有するお手伝いがしたい」
と思って企画を考えたという順番だった。


ありがたいことに、それを読んだTwitterのフォロワーさんが、エモいエピソードを色んな沼から送ってくれた。
現在は第3弾までnoteにアップしている。

それぞれがそれぞれに胸を打ち、でもそこには共通する「信頼」とか「尊敬」が見え隠れしたりして、
色んな沼をテイスティングするのはとても新鮮で貴重な体験だった。
(ちなみに「テイスティング」はお題をくれたフォロワーさんの表現。「エモのソムリエ」という命名もいただいた)


ただ現在、絶賛企画の方向性について模索中である。
「そもそもテーマをいただくのが難しい」「やり方合ってるのか」「これやっていいことなのかな……」など、いろいろ迷いが出ているのでまとめさせてください。
たぶん今回はマジでただの自分語りになる……


お題投げるのハードル高い問題

今までブログはずっと書いてきたし、Twitterでもしょっちゅう色んなことを(RADIOFISH中心に)呟いてた。

でも「他の人から依頼を受けて文章を書いてみる」経験はしたことがなかった。むしろ、したことがないからやってみたかった。


やってみて気づいたのは、そもそも「お題を投稿する=他人に依頼を出す」のって高コストだ、ということ。
たとえ無料だろうと匿名でできようと、相手が「気軽に送ってね!」と言ってても、
エモいと思ったできごとを思い出してまとめて、相手に通じる文章で送信するまでのハードルって実はすごく高い。
思い出して言葉にする頭脳的なハードルもそうだし、他の人宛てに直リプする心理的なハードルもある。


考えたら当たり前なのに、めちゃめちゃ盲点だった。
思い返せば自分も、何か思ったことがあっても直リプする勇気が出ず、そっとふぁぼしたり、スターいっぱいつけて画面を閉じるカニだった……だからTwitterにはエアリプって文化があるんじゃん……

先述の童謡のエモは、友達みんなで雑談してるときに出た話題。
「友達と話してる中で自然に出てくる」を「リプライやコメントで文章を送ってもらう」に置き換えたときの難易度の上がり方を考慮できてなかった。反省



そんな高いハードルを乗り越えてもらうには、条件がいくつかありそう。

  • 投稿者がめっちゃ脚長いorめっちゃ跳べる
  • 回答者が踏み台を用意してハードルを低くする
  • 投稿者が話したすぎてハードルを蹴倒してくれる
  • ハードルよじ登ってでも越えたいくらい回答者が魅力的
①投稿者が脚長い=ハードルを負担に感じない

「あれ? そういえばさっきちょっと段差あったな」くらいの勢いでハードル越えてくれる強者はどんなところにもいて、そういう人がコンテンツを応援して、広めてくれたりする。

エモソムリエ(沼ソムリエ)の例もそうかも。
普段からレポやブログを書き慣れている人たちは、「自分の心に刺さったことを思い出し、言葉で表現する」という行為に親しんでいる。だから、カニの企画にもお題を送ってくれたんじゃないかと思う。

きっとその方々なら自分たちでも言語化することはできるけど、「あえてまだ推してない、ジャンル外からの目線で言葉にしてほしい」と考えてリクエストしてくれた。


ただ、「言葉にできないエモを代わりに言語化する」趣旨の企画で、エモを文章で説明しないとお題を出せないの、けっこう根幹的な設計ミスな気がしてる。
誰でも合格って言ってるのに入塾テストあるみたいな設計……

②回答者がハードルを低くする

アンケートでも自由解答欄を埋めなきゃいけないのと、項目にチェックするだけのではかなり答えやすさが変わる。無記名かどうかも重要。

他の人に読まれるのが恥ずかしい(匿名希望)ならTwitterのDMで受け付けるとか、Googleの送信フォームを用意するとか。
もちろん、noteでの紹介時も無記名にして、文体も多少変えてわかりにくくできる。

文章化のハードルが高いなら、エピソードや歌詞、YouTubeのリンクを送ってもらうだけでOKとする。
フォロワーさんなら会ってお喋りするときに聞いてみるとか。

③投稿者が話したすぎてハードルを蹴倒す

そういえばお題を投稿して回答をもらう系のコンテンツ、「悩み相談」の割合がめちゃめちゃ多い。

悩み相談って

  • とにかく誰かに聞いてほしい
  • 違う視点からアドバイスがほしい
  • 近しい人にはちょっと言いづらい

の3点セットなので、ハードルを越えやすくて投稿が集まりやすいのかもしれない。

エモソムリエ(沼ソムリエ)にもその要素取り入れられないかな。
「近くに同じ趣味の人がいない! 推しの話を聞いて!」って方に話を聞かせてもらって、その魅力を自分なりに言語化してみるとか。近すぎて気づかなかった、当たり前だと思っていた、推しの新たな魅力をご提案できたら嬉しい。

あと純粋に、けん玉や香水やまるごとバナナが好きすぎる人の話、聞きたい。

④回答者が魅力的

これが一番難しくて、一番キーポイントな条件だと思う。
どれだけハードルが高くてやったことがないことでも、回答者がカリスマだったらどんな雑談でも聞きたいもん。中田敦彦のためだったら、アメリカから会いにくる人さえいるわけで……

カニの分析なら聞いてみたい」と思ってもらうためには、様々な経験をして、地道に続けていくほかないだろうなと思う。今後もいろいろ、ブログ書いたりコントつくったり思いつきで何かつくったりしていきたい。
それとは別にRADIOFISHとオリエンタルラジオの良さはみんなに知ってほしいので、彼らのブログも書き続けると思う。

ただ一方で、凄まじく魅力的なカリスマが「質問ありますか」と問いかけた時さえ、
ファンたちがアワアワするあまり質問が集まらなかった、というできごとも目にしたので
むしろ質問やお題が集まる状況が奇跡みたいなもんなんだという気持ちは忘れずにいたい。


エモを言語化する温度どうする問題

熱い長文感想や、考察ブログやレビューブログが好き。好きなグループについての語りを読むのはもちろん楽しいし、知らないグループでもその愛や推しの魅力がわかって好感を持つ。

ファンの語りは自分にとって、本のまえがきや論文のアブストラクトみたいな感じ。それを読むこと自体が楽しいし、まえがきやアブストが面白ければ本文を読みたくなる。
もちろん世の中にはまえがきや目次を読まずに本文に入る人も多いし、まえがきのない本や論文に要約をつけない学問分野もある。楽しみ方も作法もいろいろだと思う。

だから自分でも感想や分析を書くし、他の人が語りたいのに言葉にできないなら、それをお手伝いできたらと思っている。


一方で、RADIOFISHの『PERFECT HUMAN』がバズったとき、ネットニュースやコラムで「なぜ『PERFECT HUMAN』はバズったのか?」考察がたくさん沸き出したのは、苦い気持ちで見ていた。

たぶんRADIOFISHを好きでもない評論家が、話題性があるとかお金になるとかの理由で論評してる感じがわかってしまったし、
彼らの戦略性や曲の魅力を紐解くというよりは、「なぜ流行ったのかわからないから理屈をつけたい」という意図のほうを感じたから。


言語化の温度って難しいなと思う。

熱度でファンその人を上回るのは到底できないから、なるべく客観的なこころで見て、はっきり言葉にしようとしている。
自分なりには愛を持って、落ち着いて良さを分析しているつもりだけど、温度が低いと他人にとっては「理屈をつけてる」ように、「レビューサイトみたい」に見えるんじゃないか……という不安も実はある。

推しについて文章書く人なら、もしかしたら誰もが持つ不安なのかもしれない。
反対に熱すぎてぶっ壊れてても、「これ言ってること伝わる? 意味不明じゃない?」「うるさくない?」みたいな逡巡があるのでオタクは難しい。


分析していいのか問題

エモの解体新書、やっていいのか迷いもある。ファンのみなさん的にどうなのかな

「分解して構造を調べてみたいと思います!」みたいなの、「いや中がどうなってるかなんて見たら夢が壊れるからやめてよ!」ってタイプもいそうだなと思う。

ディズニーランドの興行的な工夫を例にすると分かりやすいかも。好きすぎてその工夫と管理技術の素晴らしさを全部知りたいマニアもいるし、好きすぎて何も知りたくないファンタジーであってほしいマニアもいるじゃないですか。


自分は感動するコンテンツに出会ったとき、そのコンテンツを胸のうちに抱えてよく考えて感想を書き出したりする。
知れることは知りたいし、戦略を聞きたい。推しの言葉はなるべく全部集めて考えたい。

考えて、言葉を尽くすことが敬意だと捉えてる節がある。
それは、自分がネタを作ってた時代に感想が何より嬉しかったからで、そして自分にできることがそれだけだから。要はエゴだ。

推しの煽りでトランスに入れる体質じゃないし、美的センスも高くないし、運動が壊滅的にできない。
時間と手間さえかければ誰にでもできる「言葉にする」を、時間と手間をかけてやるだけだ。それでも言葉に表せない煌めきがいくらでもあることを感じて、ひざまずくような気持ちで書く。


反対に、むしろ言葉にしないこと、できないことこそが愛だという人もいると思う。
推しの素敵さを丁寧に語るよりも、「ギャー! 尊いとにかく見て!」を連呼する方が、確かに真実っぽい(推しをキメてぶっ壊れてる感じが伝わる)。
フォロワーさんにもそういうタイプがいるし、彼らはパワフルでユーモラスで確固たる自分を持ってる方たちで、彼らなら言葉がなくても良さが伝わるんだろうと思う。


不完全な言葉にするよりも、そのままの大きな感情を抱えていたい。言葉にするより暴れたほうが伝わる。
推しが尊すぎて言葉を失ってしまう。

そのどれもが真実だと思う。自分もそう感じることがたびたびあるし、誰にも共有せず言葉にまとめず心に秘めたままのできごともある。


でもやっぱり、自分は存在や生きざまだけで良さを伝えられるほど人的魅力にあふれたコミュ強でもないし、暴れるほどパワフルでもないし
不完全でも新しい世界を開いてくれる言葉の力をめちゃめちゃ信じてるから、
これからも言葉を尽くしていくんだろうと思う。

これはどちらが優れてるとかではなく、世の中には多様な生き方や考え方があるみたいな話か。
どう思われるか考えるより、そう生きたいように生きるしかない……


ただとりあえず、「エモソムリエに背後からいきなり襲われました」みたいなことだけないように気をつけます。分析されたくないことを勝手に分析しない。
ちゃんと要望のあったときか、あるいは許可を得たときだけ動かします。





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推しのいるオタクが勧める「推しカラーの万年筆インク」6選

RADIOFISHが好きだ。

RADIOFISHは6人組のダンスボーカルユニットである。
御神体」NAKATA、
「SHAMAN(メインボーカル)」藤森慎吾、
「スキルマスター(ダンサー)」show-hey、FISHBOY、SHiN、RIHITO。

彼らには、それぞれメンバーカラーがある。
情熱的なリーダーの赤。
キュートな万能者ピンク。
クールで知的なブルー。
友達想いで優しいグリーン。
ミステリアスで高貴なパープル。
明るくコミュ力抜群のイエロー。

紫推しです。



文具も好きだ。
特に色んなノートを収集して、日記を書くのが好き。
そこからペンにこだわり始めて、初心者向け万年筆「カクノ」を導入。ついに最近、ボトルの万年筆インクに手を出した。万年筆インク、沼です。水性染料の沼(ぬかるんでるところは水性顔料の沼)。

そして、私は紫推し。
あとは……わかるな?

というわけで今回は、推しのメンバーカラーの万年筆インク、略して「推しインク」をおすすめします。

推しメンカラーのインクを探そう!

メンバーカラーのイメージって、例えば同じ「赤」でもグループごとに微妙に違いませんか? 朱色っぽい元気な赤なのか、闘争心に満ちた深い赤なのか。
特に筆者の推し色である紫は、明度や彩度、色味が様々。すみれ色の紫と、あやめ色の紫ではかなり印象が違ってしまう。

やはり推しインクと呼ぶからには、推し色(公式グッズの色でも、オタクのイメージする色でも)ドンピシャのインクを見つけたい……!


そこで、メンバーカラー探しにおすすめな、色味のバリエーションがある&そんなに高価じゃない万年筆インクの銘柄を紹介します!

万年筆本体も最近は300円から買える(プラチナ万年筆「プレピー」)。インクも瓶だけじゃなく、軸に刺すだけで使えるカートリッジタイプもあって、ボールペン並みに手軽! そしてボールペンに比べて、インクのバリエーションが豊富!

万年筆が好きな人もまだ使ったことない人も、ぜひとも推しカラーにぴったりのやつ探してみて……。


まずは手軽なカートリッジタイプ

万年筆インクってボトルに入ってるイメージかと思います。が、取り替えやすくてボールペンみたいに使えるカートリッジタイプもあります。
万年筆初心者、まずはちょっと試したい! という方はぜひカートリッジから。

カートリッジタイプのメリット

  • 安いものは100円とかで買える
  • 少量から買えるので試しやすい&色々楽しめる!
  • 軸に刺すだけで使えて取り替えも簡単
プラチナ万年筆のは推し活に最適

プラチナ万年筆、300円の万年筆という概念革命みたいな商品を出している。ぬらぬらした書き心地が好きなら「プレピー」は絶対おすすめ。

カートリッジのバリエーションもすごい。
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  • ブラック
  • ブルーブラック
  • レッド
  • ピンク
  • バイオレット
  • イエロー
  • グリーン
  • ライトブルー
  • ブラウン

イエローとライトブルー、カートリッジタイプでは珍しいのでありがたい。推しが黄色と水色の人は「プレピー」をまず買ってみてください。
パッケージもカラフルでかわいくて、推し活がはかどる! プラチナ万年筆はすごい。オタクを"理解"してる。

パイロットは上品ないい色合い

パイロットも「カクノ」という、1000円台の初心者向け万年筆を出している。筆圧が強くなくて、カリカリした書き心地が好きならこっちがおすすめ。

カートリッジはこういうのがあります

  • ブラック
  • レッド
  • ブルー
  • ブルーブラック
  • グリーン
  • バイオレット
  • ブラウン
  • ピンク

私はカクノを愛用してます。どの色も品性を感じさせるのが良いところ。ブルーとバイオレット、素敵です。


元気でフレッシュなプラチナカートリッジ、
上品で大人びたパイロットカートリッジ、
もはやこれ自体を擬人化したらオタクが推すんじゃないかという気がしている


ボトルインクは選択肢が爆発的にふえる

カートリッジでは物足りなくなったり、「どうしてもこのインクを使いたい!」と思えるものに出会ったら、コンバーターを導入しましょう。

コンバーターは、瓶からインクを万年筆に吸い上げるための吸入器。例えばパイロットのは400円で買えます。思ってたより安くないですか? 私は「安いやん! すぐ始めれる!」と感じてまんまと買いました

コンバーターを使うと、あらゆるインクが利用対象になります。選択肢が爆発的にふえます。沼です。
インクも意外とお手頃なのが多くて、1000円台のものも。瓶だと容量が多くて長持ちするので、使いきるならカートリッジよりコスパも良い。

インク瓶はほんとに無限かと思うくらい種類があるのですが、その中でもカラーバリエーションが多様で、推し色を探しやすい銘柄をいくつか紹介します。

プラチナ万年筆 ミクサブルインク

MIXABLE INK ミクサブルインク
その名の通り、ミクサブル(色を混ぜられる)インク。
キャッチコピーは「好きな色は、自分で作る。」強い……!!

9種のインクとうすめ液を混合して、自分好みのオリジナルインクを作り出せます。1種1000円から。
全種買い揃えるとけっこうしますけど、例えば橙推しならイエロー・レッド・ブラウンだけ買って、いろんな割合を試しながら推しカラーを調合したら楽しそう。
(いつの間にか全種揃ってる予感がしている)

元々のインクも綺麗な色だし、「推し色を自分で生み出せる」DIY性にわくわくする。
あと推しが複数いるなら、推し色のインク同士を混合して新しいインクを作るのもいいですね……
(赤・緑推しでも意外と綺麗な色ができる)


プラチナ万年筆、オタクを理解している。



インクを混ぜて好みの色を作るなら、たのしく、書く人。カキモリ – Kakimoriも人気!
こちらは蔵前(東京)にお店があり、店舗を訪れてオーダーするスタイル。試し書きを繰り返して好みの色を調合してもらえます。
(本店のカキモリはオリジナルノートを作れるので両方行きたい)
インクスタンドは水性顔料インクを提供しているので、一般的な水性染料のカラーインクより耐水性・耐光性が高いそうです。大事な記録を残すのにぜひ。

セーラー万年筆 インク工房

https://www.sailor.co.jp/lineup/fountainpen-others/13-1210
何が強いって全100色あるところ。
しかも大手文具メーカーのセーラーが出してるやつなので、大きめの文房具屋さんやLOFTでも取り扱われてることが多い! 実物見ながら選べるのがありがたい。

ピンク系、緑系、青系が充実してるラインナップ。
ホットピンクとライトピンクがメンバーカラーに同居してるグループなどに◎です。届け!
あと黄緑とエメラルドグリーンがいるグループとかね!!! 

石丸文行堂 Color Bar Ink

カラーバーインク | 石丸文行堂 文房具専門店
74色ある、そのどれもがおしゃれでオーセンティック。セクシーでミステリアスな大人の魅力。
しかもインク名がカクテル! 下戸なのでお酒飲めないけど、これならいくらでも嗜める~!
あと公式ページのインク瓶の飾り方(2色をくっつけて並べる)、なんとなくロマンスを感じてしまう。


さりげなくイエロー系が3つあるのが嬉しい!! たぶんイエロー系って淡いと視認しづらい&濃くしすぎると濁るので難しいのか、バリエーションがなかなかない。
ソルティ・ドッグカルーアミルクミモザ。3つとも発色がよくて素敵なニュアンスだった。黄色推し、見て。

グリーンも明るめから深めまで色とりどり。名前のカクテルも多種多様。どうですか? バーを経営している緑の推しがいる皆さんに言っています。


そして、紫系のバリエーションがすごすぎる。赤紫から青紫まで。紫推しは絶対買わずにはいられない搦め手。もちろん紫推しなので買った。

22.「ブルームーン」、色濃く鮮やかな紫。さりげない影のある、ロマンティックでミステリアスな色合い。その特徴をばっちり押さえたカクテルの名前!
推しタオルの色と、自分の中のイメージに一番近かったのがこれ。
試筆コーナーがありまして、紫系インクをひたすら試させてもらって選びました。とてもウキウキした……。

ちなみに別ジャンルの友人と同行してたのですが、「22と24、どっちが良いと思う?」と聞いたら「どっちもほぼ同じじゃない?」との答え。ほぼ同じだけど微妙な色の違いにめちゃめちゃこだわってしまうオタク。そんなオタクの気持ちに応えてくれてありがとう、Color Bar Ink。

RADIOFISHオタクたちで公式ページ見ながら「へい様はブルーレディかな。でもスカイ・ダイビングも捨てがたい……」とか「RIHITOくんはミモザソルティ・ドッグか」みたいな話をわちゃわちゃしたいやつ。

そして、そう。紫系が充実しているということは、茄子カラーのインクも当然あるわけですね。どうですか? これはバーを経営している緑(茄子が好き)の推しがいる皆さんに言っています。

ブングボックス ZODIAC

「推しインク」を勧める上で重要な問題点。
それが、「メンバーカラーが決まってないグループはどうする」問題。

メンカラがない推しをお持ちの皆さんにおすすめなのが、12星座になぞらえた万年筆インク「ZODIAC」!
マツコの知らない世界の万年筆インク回でもやってた。
第6回目 おすすめ商品 BUNGUBOX ZODIACシリーズ - Pick up/万年筆とオリジナルインクのお店・ブングボックス【浜松 静岡】

推しだってまあ、基本は人間じゃないですか。たまに天使だったり美しきペガサスだったりしますけど。ちなみに美しきペガサスなのは筆者の推しです。中田敦彦命名
人間なのでだいたい誕生日があります。よって星座もあります。はい、あなたの勝ち。

推しの星座のインクで推しにファンレター書いてみるとかどうですか? もちろん自分のためだけに使うのも楽しいですよ。

「ZODIAC」はそれぞれのインクの販売ページに、その星座の性格やラッキーカラーの詳しい解説が載ってるので頷きながら読もう。
しかもインクだけじゃなく、星座になぞらえた万年筆も揃いでご用意されてます。沼です。



これ読んでオタクの皆さんが「カクノやプレピー買ってみようかな」「推しカラーのインク選んでみようかな」と思ってくれたら嬉しいですし、
文具ファンの皆さんが「RADIOFISHの紫担が気になる!」と思ってくれたら最高です。

推しインクでライブや新曲の感想書くの、至高のエクスペリエンスなのでぜひやってみてください。

NIRVANAでのオリラジMCの回し方の違いについて

10/2に開催されたRADIOFISHライブ2019『NIRVANA』はもちろん歌もダンスも構成も最高だったわけですが
やはり「なぜかメンバーに芸人がいる」特性ゆえにMC部分もめっちゃ楽しかったわけです。

このブログはRADIOFISHライブのMCについて、オリラジ2人の回し方の違いに注目して書きたいと思います。


藤森慎吾のMCは司会であり、ツッコミ

藤森慎吾さんのMCにおける働きは、まさにマスターオブセレモニーのそれ。

メンバーの話を引き出し、場の流れをコントロールするバランス感覚がすごい。
例えば『神様Disco』の話題を振って収録時のエピソードを話してくれたり、リヒトの話を引き出したり、メンバーの反応を拾ったり。

リヒトの真摯な解説(すごく考え抜かれてることがわかって「おーっ」て言ったけど、よくよく思い返すと意味がわからない)、
そのカオスで真剣な思想が中田さんにもたらしたひらめき、
リヒトのエピソードに関するへい様の生き生きとした饒舌さ、
メンバーそれぞれの個性的な、でもちょっと珍しいリアクションを引き出していた。

かと思えば、返す刀で
「でもshow-heyだってそうだからね! "You and you and you and you and you're a dangerous girl"って何!?」とへい様にツッコミを入れて、『神様Disco』以外の新曲にも話が及ぶようにしていた。
格好良い曲調だから気づかなかったけど、確かに冷静で考えると自由すぎる歌詞だな……
(流れ星・ちゅうえいさんのオリオン座のギャグ思い出した)
へい様によると「べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてヤベー女」の古典アレンジの意らしい

……どういうこと?

優秀な司会の慎吾さんが場を発散しないようまとめ、メンバーの語りを拾ってツッコんでくれていたので、スキマスたちの自由さが光っていた。

あっちゃんからもshow-heyさんからも、「慎吾さんならボケたらツッコんでくれる」という信用を感じた。
(たぶんリヒトさんはボケてるつもりないと思うけど)
包容力と対応力のあるツッコミがいると、安心してのびのびボケられるので、演者としては楽しいですよね……


また、曲中ではボーカルとしてお客さんを煽ってくれる場面もあった。
あんなにハイトーンだったり高速だったり難易度の高い曲を歌い上げながら、観客の様子に目を配り、煽りで空気に巻き込んでくれる技術がすごい。プロフェッショナル性を感じた。


さらに最高なのが、中田さんとのやり取り。
あっちゃんの行動をとらえて容赦なくツッコミを入れるところに、芸人としての力量と、オリラジの15年の積み重ねを感じる。

説明しづらいけど、他のメンバーへのツッコミ方とあっちゃんへのツッコミ方、微妙に言い方のニュアンスが違う気がして
そういうところにオリラジの絆を見いだしてしまう。
中田さんも他のメンバーに対してはツッコミ寄りなのに、慎吾さん相手だと嬉しそうにボケるから好きすぎる。

真っ先に水を飲む中田さんにツッコむ慎吾さんと、「ダンスの量じゃない、プレッシャーがすごいんだ!」と反論する中田さん。
中田さんがボケたりお客さんをいじったりしたら、即座に乗ってくる慎吾さん。
これがオリラジだー! RADIOFISHファンであると共に、オリラジファンである身としてとても嬉しい。


特に好きだったのが、『東京大革命』が終わったあとも風になびき続ける中田さんの「これ、すごく涼しい」と、慎吾さんの「おい! 降りてこい!」のやりとり。
あの場面、慎吾さんは曲終わりにまず客席やメンバーに注意を向けたので、中田さんに気づくまではけっこう間があったと思う。

それでも中田さんが優雅に風に吹かれ続けられるのは、「慎吾なら必ず、ツッコんだり乗っかったりしてくれる」と本気で見込んでいるからだと思う。
ツッコミが入るまで無言でボケを続けるって、やってみると相当勇気いりませんか? それをたぶんアドリブでできるのって、やっぱり芸人コンビのふたりだからこそだと思う。


中田敦彦のMCは世界を創る神、共同参加型

NIRVANA』での彼はNAKATA=御神体としてもあっちゃんとしても中田敦彦としても輝いていた。

個人的に芸人としての柔軟なアドリブセンスを感じたのが自己紹介の場面。
スキマスのフリーダムすぎる好きなもの紹介と、自分らしさを示しながらボケた慎吾さんの流れをくんで、
「清武と美代子が好き!」というボケに集約したところ。あれで、あんなに発散しまくっていたボケがなんかキレイに落ちた感じになったのがすごい。

おそらく彼には、即座に物事の構造をつかみとって面白い言葉にする冴えがある。だからこそ『中田敦彦YouTube大学』であんなにわかりやすくダイナミックな解説ができるし、アドリブのボケだとこういうところに活きてくる。

さらにその構造把握力は場の雰囲気や流れをくんで、破壊力抜群のひとことを放つことにも役立っていた。
例えば『Bitter Coffee』後のアンニュイな空気をがらりと転換した
「みんな、軽減税率ってどう思う?」
ファンタジック・追憶・恋愛の『Bitter Coffee』に対して現実・時事・政治の消費税を即座に持ってくる適切な発想力がすごい
(ボケの構造を論理的に解説するって、何かとても残酷なことをしている気がしてきた)

お客さんのリアクションを拾ってオークションノリを始めたり、ペンライトを消せなかったファンをいじったりするおちゃめさもある。もちろん慎吾さんも即座に乗っかって、息ぴったりのオリラジが見られるのもお得。

特にひとことの爆発力がヤバかったのは、やはり誕生日祝いのとき、ファンの言葉を受けた「あっちゃんに戻るね」
彼を愛する者たちの呼び声によって現れた、まろやかな慈愛に満ちた笑顔も相まって、夢を見ているみたいだった。
慎吾さんの「あっちゃん! そこにいたのか!」という嬉しそうな声も印象的。

民衆からの切実な求めによって現界するさま、めちゃめちゃ"神"じゃないですか? 中田敦彦……


中田さんのボケで、また異なる神らしさを感じたのが電気ビリビリゲームのとき。
ゲームに参加してリアクションをとる側じゃなく、それを見ながらゲームマスターとして場を回す側に立つのが中田さんらしい。へい様ありがとう……

彼のボケの良さ、参画型なのに参加しない余地を残しといてくれるのが好きなんですよ。

カイジっぽい地下ギャンブルの悪徳主催者」という、世界観強めだけど乗っかりやすい設定を用意してくれる。
これ、乗っかる場合はギャンブラーっぽいキャラを演じればいいのでスキマスはそれほど難しいことやらなくてよいし、
みんなが乗らなくてもあっちゃんひとりまたはオリラジふたりでノリを成立させられるので、「振られたのに乗れなかった」とか「うまく入っていけない」って感じにならない。
実際、わりとみんなバラバラなノリやリアクションなのに、「みんな好きに楽しそうにやってる」というグルーヴ感があった。

この、乗っても乗らなくてもいいよ、という手法が素晴らしい。
世界、創造しといたけど、どう生きるかはみんなに任せるよ。このやり方、なんか高次の存在っぽくないですか?

面白くて安全に成立する世界観を選べる知性と、プロダンサーであるスキマスへの尊重が合わさってる。プロ芸人がプロダンサーと組んで作ったユニットだからこそ産み出される世界だと思う。
中田さんの芸人力と、スキマスがことバラエティにおいてはオリラジに全幅の信頼を置いてるのがわかるので、好きな場面だった。


そしてやっぱり、一人語りが熱かった。
喋りが上手くて流暢で展開練られてるのに、同時にアドリブのような臨場感がある。決して原稿を読んでいない。

しかも聴衆のこっちは話聞いて頷いてるだけなのに、なぜなのか『参加している』感がすごい。グルーヴ。ひとりひとりに話し掛けられて相槌打ってるような、聞いてて思わず気持ちが動いてしまうような。
あれです、すごいカリスマの歴史的な演説にある、「私たちは歴史的な瞬間に立ち会っている」の軽いやつだった。

中田敦彦(2018)『僕たちはどう伝えるか』に、こんな一説がある。

プレゼンとは話し手の「作品」ではない。聞き手との「共同作業」である。(『僕たちはどう伝えるか』p76)

どんな答えが返ってくるかが問題なのではなく、聞き手に参加している感覚を与えることが大切なのである(『僕たちはどう伝えるか』p83)

彼の喋りはまさにそれを体現していた。
場をコントロールしてお客さんを満足させるというより、世界観を創り上げ、人々を共同参加に導いていた。
天才だと思う。そんな天才が、武装を解いて嬉しそうにわちゃわちゃできる慎吾さんも、天才なんだと思う。

RADIOFISHライブでshow-heyさんの演出力と構成力に脱帽した

カニです。RADIOFISHファンです。

10/2(水)、Zepp Diversity Tokyoで行われたRADIOFISHワンマンライブ2019に行ってきました。
覚めやらぬ興奮をぶつけたブログも書きました↓

その中で、RADIOFISHのメンバーであり、スキルマスターのリーダーであり、ライブの演出を担当されたshow-heyさん(愛称・へい様)
彼の演出力と構成力が素晴らしすぎたので、そこに注目してまとめたいなと感じまして。

しかも喜ばしいことに、同じくRADIOFISHファンの方から、「読みたい」という嬉しすぎるリプをいただいたのもあって、書いちゃうことにしました。

NIRVANA』でのshow-heyさんの演出力と構成力がすごすぎた

セットリストの構成力がヤバい!

セットリスト(披露された曲順)はこちら→ RADIO FISH @ Zepp DiverCity (東京都) (2019.10.02) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】

NIRVANA』は本当にセトリがよすぎた。

トップは新曲『SPACEMAN』

第1曲は、ライブの雰囲気や世界観を方向づけると思う。お笑いでいうところの「つかみ」のようなもので、これによって客側の観るスタンスも変わる。

ここで『SPACEMAN』を持ってきてくれたのがファンとして嬉しい。
中田崇め系ではない、宇宙をテーマにした最高にクールな新曲。
RADIOFISHは中田を崇めてる曲だけじゃない、洗練された格好良い曲も彼らの魅力なのだ、と示してくれる。
しかも新曲であることが、「RADIOFISHは一発屋じゃない、アーティストとしてずっと活動を続けてきた」「そして今たどり着いた境地がここだ」という意思表示に感じられて、ひたすらエモい。

入りの各自ソロパート、歌っているメンバーにだけスポットライトが当たっていく演出。1人1人を見せて、魅せるという気概がわかる。御神体もシャーマンもスキマスも対等、全員でRADIOFISHだ、というへい様のこころを勝手に感じてじんときた。


クールに決めるかと思いきや、「あまねく注目を集めながらひたひたと歩むNAKATA→全てのスポットライトを浴びて発光するNAKATA」というシュール&カオスな演出をぶっ込むセンスも好き。笑い所にも高度で劇的な演出を入れてくる。

show-heyさんが、自らのプロデュース曲にこういった演出をつけてくれたことも胸を突く。クールなものやお洒落なものだけでなく、笑えて面白いものも彼の美学で認めてくれていると思えるから。

スタイリッシュで格好良くて、全員が高い技術を持って輝いてて、でもNAKATAの破壊力がとにかくヤバくて、無心で笑って楽しめる。
これがRADIOFISHだ! という象徴のような、素晴らしい構成だった。

あとこれはオタクの妄想なので聞き流してほしいけど、それぞれを照らしてたスポットが一斉にNAKATAを狙うの、「僕らは皆中田敦彦」感あったな……と思った

中田崇め曲のDiversityがすごい

『GOLDEN TOWER』から『神様Disco』までの、中田崇め曲ラッシュゾーンもとにかくヤバい。すごい。


知名度があって、初めて来た人にも乗りやすい『GOLDEN TOWER』を序盤に持ってくる、冷静で客観的な視点。
しかもこの曲にはRADIOFISHならではの魅力がたくさんある。藤森慎吾のラップ、スキマスのハイクオリティなコレオグラフとダンス、NAKATAの「美の神かな?」と思うような身のこなし、お客さんが真似しやすい振り(ローリングショット・フェイスボックス)。
藤森慎吾の歌う主旋律の美しさとスキマスのラップ(あとピカーッてなる中田敦彦)を堪能できた『SPACEMAN』と見事に補完しあっている。

キュートでポップでちょっぴりセクシー、でも歌詞を真剣に聴いたら激ヤバでおなじみの『あの神』も、
マリオネットのような振り付けや「G.O.D」コールが印象的。
舞台の広さと高さを活用して、普段の肩組みバージョンとは違うラストを決めたのもニクい。肩組みバージョン大好きですけど、次の曲につなぐにはこの演出が見やすいのかも。


続く『No.55』は中田崇め曲の系譜ではないが、RADIOFISHの中でも1,2を争うくらいみんなで乗れる曲だと思う。
RADIOFISHを初めて観る、あるいは音楽ライブ自体が初めての人も多い会場だったけど、メンバーと一緒に両手を激しく振って、会場に一体感が生まれていた。音楽に乗りやすいよう、丁寧に誘導してくれる演出と構成が素晴らしい。
個人的には彼女に連れて来られて最初立ち尽くしてた男性客が、控えめながら手を挙げて揺れてたのが印象的だった。

ガンガン盛り上がったあとは、『東京大革命』でキリッと引き締める。信仰心を高める神聖な歌声と中田敦彦のパワフルな演説で、熱狂の質もさっきまでとはガラリと変わる。マントを風になびかせるNAKATAはやっぱり面白い。

特に今回はNAKATAが自由で輝いてて、かわいい・格好良い・面白いの三拍子が揃ってた。
中田敦彦の燃え盛るエネルギーは大前提として、彼が引き立つ演出の妙技もすごいと思う。今回は『https://www.youtube.com/channel/UCFo4kqllbcQ4nV83WCyraiw』からのお客さんが多いこともあってか、あっちゃんファン大勝利の展開がたくさんあった。


MCを挟んで『ULTRA TIGER』! これもガンガン踊れる曲で、会場の熱度を高めてくれる。全員協力でひとつの振り付けになるところもぐっとくる。

『黄金時代』で和風な一面を見せてくれるのも良い。中田が刺客を斬るアクロバティックな振り、歌舞伎要素、扇子を使って舞う中田など、中田敦彦のヤバい魅力を端から端まで堪能できる。この曲の中田はNAKATAじゃなく中田(神じゃなく武将)なので、中田の活躍っぷりが激しいのが嬉しいところ。中田伝説!


そしてここから、中田崇め曲のうちでもトップ2の問題作を連打してくる構成のぶっ飛び加減がすごい。
そんな勇気出せる? しかも蛮勇じゃなくて、めちゃめちゃ考え抜かれた構成の上で……。
ここまでで丁寧かつ華やかにRADIOFISHを履修させてから、容赦なく一番濃いやつを原液のまま注入してくるのがヤバい。これはもうエクストリーム中田崇め曲の授業と言ってもいい。

『NEW GOD』からの『神様Disco』はマジでヤバい。ファン的にもヤバい。
まず『NEW GOD』のピロピロとか急に直立するNAKATAとか、スキマスによる十字架のNAKATAの凱旋とかで、「あっこれ慣れてきてたけど、一回気持ちをリセットして見るとめちゃめちゃヤバいやつやんけ……」と実感したあと、
『神様Disco』で何もかもを持っていかれる。本当に全部をかっさらっていく。なんだあのポーズは。なんだあのキレキレの盆踊りは。

あれを初見2連続で観た人の感想、ぜひとも聞いてみたい。


カニは本当に中田崇め曲の多様性が好きで、中田崇め曲の多様性に関する1万字近いブログを書いたくらいなので、こんなにダイナミックかつ鮮やかに中田崇め曲のDiversityを表現してみせてくれたのが嬉しい。

MCはかわいい、けど粋なことする

細部まで高度に計算し尽くされた緻密なセットリストに対し、MCは無邪気にキャッキャしてるのも好きになってしまう。
慎吾さんに電流をくらわせたいへい様の悪戯心、必死過ぎてガチで生き残る慎吾さん、思ったより長くて間ができちゃったゲームの音楽。

しかし心配はいらない! なぜならそこには僕らのあっちゃんがいるから!
MCでの中田敦彦の回しがまさにお笑い芸人としてのスキルがマスターされてて感動したんですけど、詳しく書くと2000字超えそうなのでまた今度にする

そのあと、メンバーが着替えるあいだ中田さんが一人喋りでつなぐ時間があった。その語りがまあ良くて、心を動かされて。
「音楽ライブでメンバーが一人語りする」ってなかなかイレギュラーな展開ですけど、エンタメでとにかくお客さんを楽しませたい気持ちが伝わって嬉しかった。
この構成は、へい様が中田さんに全幅の信頼を置いてるからこそだと思う。

語りのラスト、「……月のように」から次の曲につなぐ流れが美しかった。臨場感の中に、綿密な組み立てや練習の積み重ねが隠されている。
もしかしたらその部分で、へい様と中田さんは似ているのかもしれない。

初期曲を交えたメドレーがエモい

へい様の構成の天才性は、以前からのファンと初めてのお客さん、どちらにも目を配ってぶち上がらせてくれることだと思う。

『TONIGHT』はRADIOFISHに取って2番目に作った曲。ダンサーとしてステップに思い入れるFISHBOYさんと、観客が真似しやすい手を中心とした振りを追求するあっちゃんで衝突したという経緯もあり、
それを知るファンにとって、この曲をZeppという特別なステージで実現してくれたのは感動的だった。

しかもあの美しい導入、ライブという文脈を読み込むと最高すぎる歌詞、今では珍しいあっちゃんの透明感あふれる歌声など、初見の方にとってもRADIOFISHの新たな魅力を味わえる、すごく素敵な選曲だと思った。

『PARADISE』の、全員で楽しそうに歌い踊る姿は見ていてハッピーになる。カニのリアルの友人も、『PARADISE』はいい曲だから好き、と言ってくれる人も多い。明るくて幸福で、さりげなくチャラ男のエッセンスも感じられる。

そこから『O.D.O:Re』のゆるく乗れる感じにつなげていく。これはやっぱり、武勇伝の振りがエモい!
特に最後の決めポーズ、あっちゃんとスキマスは「カッキーン!」なんだけど、慎吾さんは「あっちゃんカッコイイ!」のポーズであっちゃんを指差すのだ。

『ワンチャンCOCO夏☆物語』、慎吾さんプロデュースの曲を入れてくれたのも、メンバー同士のフリーダムでかわいいわちゃわちゃも素敵。

武勇伝、チャラ男、RADIOFISHの成り立ち、これまでのオリラジをひとつひとつ拾い上げ、メドレーに仕立ててくれる構成がすごすぎる……


その次の『MIND BEACH』が披露されるのは2016年(『PERFECT HUMAN』がバズった年)のワンマンライブ以来。歌詞の幻想的な世界観と、ゆっくりと手を挙げてからジャンプで揺れる振りが印象的。
珍しい選曲に立ち会えたのが嬉しかったし、ここまでの上質なパリピゾーンと、このあとのメロウな楽曲を綺麗につないでくれて、テンションをナチュラルに移行させていけた。

『Trip Drop Town』でチルな心地好い空気に浸らせてくれるのもまた、多面的な魅力のひとつ。オリラジとスキマスに分かれてお立ち台に座ってくれたのもエモかった。
ライブには「音楽に乗る」だけでなく、「空気に浸る」という楽しみ方があることを教えてくれた。

そこからの『Bitter Coffee』はずるい

ゆったりとした雰囲気の中に観客を運んでから、新曲のバラード『Bitter Coffee』へ。
これが心にしみることしみること。ここまでの構成で、
思いっきり熱くぶち上がる→メドレーでオリラジのこれまでをたどる→ゆったりとした空気に観客を持っていく……
という展開を経ているから、彼らのつくる世界にズブズブはまっていく。

しかもへい様の演出が素晴らしくて、その繊細でロマンチックな照明や立ち位置のおかげでさらに没入感が高まる。言葉以外で伝わるものってこんなにあるんだと感じた。
メンバーも空気に浸りすぎて、MCになってもSHiNくん以外全然その位置から動かない。中田さんが軽減税率の話題振ったらシュッと通常営業に戻る息の合ったプレーも素敵。

トリッキーなパフォーマンス見せてくる一面

『Gambler』、RADIOFISHのワルっぽいところが見られる貴重な曲。藤森慎吾の声が、『Bitter Coffee』とは全く違うのがすごい。
タオルを一斉にぶん回す演出も、最後にメンバーがタオルを投げ入れてくれるのも、沸騰するほど盛り上がる。

続く『O.I.S. オルスクセクシィー』は新曲のなかでもかなりの問題曲。これを後半に持ってくる……たぶん隠し球としての配置なのかもしれない。
ジャケットプレイはへい様のアイデアらしく、ジャケットの下のタンクトップ衣装と相まって素晴らしい。見えてるのは肩のラインくらいなのに、演出力が加わるとこんなにもセクシー。NAKATAだけはジャケットの下にシャツを着込んでいて禁欲的なのもすごい。
オタクの気持ち、読まれてるのでは? (へい様は「どんな衣装なら嬉しいかなとか、誰と誰が絡んだら嬉しいかなとか考えてる」と言ってくださったので、マジで読んでいる)

『Stepping on the fire』は先ほどとはガラリと印象を変えて、切ない恋のバラード。しかし、セクシーさが香るという意味では先の曲と通じる面もある。
中央でフリーに踊るNAKATAがイキイキしていたのでファン的に嬉しい。

『Make ya Groove』、こちらはFISHさんのダンスに対する熱意がセクシー。そしてサックスを吹き鳴らすNAKATAのインパクト。

ラスト3曲をはっちゃけるNAKATAボーナスステージにしてくれたのが小粋。
しかも今日ずっと観てきて、なんとなく目を惹かれる人が誰なのか固まってきただろうこの段階で「選べる! RADIOFISH全6名のセクシィー&スタイリッシュ」みたいなトラップを仕掛けてくる小悪魔感がすごい。そんなところも好きです。

アンコールに見えた矜持とメンバーへの想い

本編でない、アンコールでの『PERFECT HUMAN』は初! それでも本編に不足感は全くなく、とても楽しい時間だったのが嬉しい。
へい様の言葉「アンコールではやるけど、本編では一旦卒業」は、パフェヒュだけではない、との宣言だと思う。
ずっと活動を一歩一歩積み重ねて、ここまで至ったという強い矜持が見えて心動かされた。


そして、へい様からのサプライズ。あっちゃんのバースデー祝い。
「火をつけられないからペンライトをろうそくにしよう」とのスマートな提案も、観客の声に答えて「あっちゃんに戻るね」とサングラスを外したあっちゃんも、
その根底にメンバーやファンへの愛、奉仕精神があるからこそ、そんな素敵なことばを思い付くんだろうと思う。


アンコールのラストは、FAUSTも一緒に『また逢う日まで』。遠く離れてもまた会えるよ。ストレートな歌詞が、RADIOFISHからファンへのメッセージとしてまっすぐ胸に届いた。
ラストの曲にFAUSTを交えてくれたのも、NAOTOくんに挨拶の機会をくれたのも、彼らを弟分として大切にしてくれていることを感じて嬉しかった。

6人での別れの挨拶が、RADIOFISH UNION(YouTubeチャンネル)を彷彿とさせる「ありがとうございました! RADIOFISHでした!」だったのも本当に感動的で、あの日々が彼らの中に残されてるんだと思って、胸が熱くなった。


ステージ自体のノリや盛り上がりもあって、ダンサブルナンバーや神聖な曲、メロウなバラードなど音楽的な多様性もあって。
それぞれのダンスの格好良さも面白さも、舞台を生かしたさまざまな演出でも楽しませてくれて。
中田崇め曲の多面性も見せてくれて、これまでのオリエンタルラジオやRADIOFISHの活動を、大切に思ってくれていると示してくれた。

NAKATAも過去最高くらいにイキイキしていて、へい様からの御神体に対する信頼感も見えた。

こんなに、数えきれないほどの素敵が詰まったライブを構成してくれて、本当に感謝しかない。

みんなの願い叶えるへい様

へい様は構成力はもちろん演出力も、コレオグラフもすごかった……

あんなにおしゃれでストイックで、美学がはっきりしている人なのに、曲によって演出も振り付けも全然方向性が変わる。
曲の魅力や歌詞、プロデュースした人の実現したいことを汲み取って、見事に対応している。

それはもしかしたら、自分のセンスや美学を精密に、客観的に把握しているからこそかもしれない。
その高い技術力とセンスでみんなの願いを叶えてみせる、それがへい様

  • リヒトさんの願いを叶えた『神様Disco』

神様Disco部分の独創的な振りは、アルバム収録中のリヒトさんの行動に起因しているらしい。
「神様Disco」に合わせてずっとUFOの動きをするリヒトさんを見ていて、SHiNくんと「あれたぶんやりたいんだよな?」と話し合い。
そこからUFOの動きをオマージュしつつ、神様要素とDisco要素を加えて作ったのがアレらしい。

  • FISHさんの願いを叶えた『オルスクセクシィー』

FISHBOYさんの「腕をばっと広げる動作を絶対入れたい!」との要望に、ジャケットプレイというおしゃれすぎるアイデアを提案したへい様!
他にも「盆踊りがしたい」という要望も、最高に笑える形で採用されているので必見。

  • ファンの願いを叶えてくれたへい様

メンバーはもちろん、「ファンのみんなはどんな演出だと喜んでくれるかな?」と考えてくれるへい様。
そんな風に考えてもらえることがもう幸せで、そんな優れた演出を味わえるわたしたちは恵まれていると思う。
そんなこと言われたら、ずっと応援するしかない。


あと願わくば、へい様が今回のライブの演出意図や工夫を語り、それをファンたちがひたすら聞きながらメモをとる会をやりたい。
ステージの見方とか、何が望まれてるかを知る方法とか、おしゃれなセンスの秘訣とか、めちゃめちゃ勉強になると思う。
(カニはたぶんそれをコントくらいにしか活かせないけど……)



ライブの感想。http://bloodandsugar.hatenablog.com/entry/2019/10/05/154732

RADIOFISH『NIRVANA』2019 ライブレポートのようなもの

RADIOFISHのライブ2019が本当に最高だった

10/2水曜日Zepp Diversityで行われた、RADIOFISHのライブ『NIRVANA』に行って来ました。
本当に最高すぎて、もう3日も経っているのにいまだに余韻に浸っている。こんな気持ちになったのは初めてだ。今までのライブも楽しくて凄くて「これからもずっとRADIOFISHを応援する! またライブ行きたい!」ともちろん思ってましたけど、「同じこのライブあと5回今すぐ見たい」と思ったのは初めての感情。いまなら全通する人の気持ちがわかる。RADIOFISHすぐファンの新しい感情開拓するやん

この昂りすぎた気持ちを成仏させるためにも、ライブレポート未満の感想を書き出しておきます


セトリ1~5 NAKATA神格化ブロック

『SPACEMAN』

幕開けを飾るのは、スキルマスターのリーダー・show-heyプロデュースの新曲『SPACEMAN』!

  • 入りの各自ソロパート、歌ってるメンバーにだけ照明が当たる演出が素敵。1人1人をフィーチャーして見せて、魅せるという気概がわかる。メンバーは対等、ひとりも取り残さない、というへい様(show-heyさん)のこころを勝手に感じてじんときてた
  • 格好良い曲に格好良いダンスがあいまって無敵。万有引力でさえ彼らを抑えられない
  • 一旦曲が止まって暗くなる。と思ったら、ステージ2階部分をゆっくりと、一歩ずつ進むNAKATA。緊迫感とシュールでカオスなコミカルさが同居する。
  • 中央でスポットライトに一斉に照らされ、NAKATAが発光してるみたいになってたのが面白かった
  • 「Are you ready SPACEMAN」のNAKATAの囁きで再び曲が始動するの、「そして時は動き出す」って感じで良い!
  • とにかくダンスのポーズが格好良い。歌詞が見える振り付け。演出のへい様が天才
GOLDEN TOWER
  • SHAMAN(藤森慎吾)のラップ、スキルマスターの骨太な振り付けと切れの鋭いダンス、全員で踊るところの迫力、NAKATAのセクシーな低音と身体美。(斜めに傾いてるNAKATAは基本的に美術品)RADIOFISHのいろんな魅力がいっぺんに詰め込まれている。
  • 知名度も高めで、振りを真似してペンライトぐるぐるするのも楽しい! ライブの熱狂に没入していける曲を序盤に据えて導いてくれるの、ほんとに観客を知り尽くしてる
  • 「お客さんからどう見えるか」という客観的視点を持った演出は強い。というかステージに立つ演者と演出を兼ねてあの完成度の高さは尊敬and尊敬しかない
あの日見た神様の名前を思い出していつかきっと泣いてしまう

Twitterの感想で「『中田敦彦』って曲がよかった!」っていうの見た気がするけどたぶんこれのことだと思う。確かに……僕らは皆中田敦彦だし…… 

  • 唇に指を当てるセクシーなポーズは健在。みんな、「セクシー」「格好良い」「崇める」の引き出しの多さがすごい。語彙が足りなすぎて言葉にしようとすると全部「セクシー」に集約されちゃいますけど、あれ実際には全部味の違うセクシーなんですよ…………「崇める」の引き出しが多いってどういう状況?
  • マリオネットの振り、好きです。スキマスのなかでも特に、リヒトさん(つとむさん)は手足が長い上に無表情だとびっくりするくらい顔が整ってるので、糸で吊るされたように揺れるのが絵になる。
  • GODコールが楽しかった。みんなで中田敦彦になってた。慎吾さんの、観客を巻き込んで世界観の向こうへ連れていくシャーマンスキルはすごい。誰も取り残さない、みんなで楽しむ、だから私たちは安心してついていける。
  • ラストみんなで肩組むの好きなんですけど、今回のステージの広さと高さを活かした演出も良かった。DABポーズっていうんですかね? 毎回違うことやってくれるから、毎回見逃せない
No.55
  • もうこの時点で会場に一体感が生まれてた! と思う。
  • スキマスが、両手をふわりと広げて花開かせるところ、全員揃って美しかった。慎吾さんの声の神秘性で、スキマスもちょっと神格化されてた
  • 今回はNAKATAが輝いてた。前回NEWTONのおちゃめな中田敦彦もよかったけど、クールでセクシーに踊る美しい中田敦彦もぐっときた。色んな面を見せてくれる人。概念になったり茶目っ気を出したりクールに決めたりする魅惑の問題児。
東京大革命
  • 大演説! これもライブによって文言がアレンジされたりする。今回は「夢を叶えようとする者と、それを諦めた者」版だったと思う
  • 「全責任は私がとる」でマントを風になびかせるところ、初見の人がざわざわしていた。新鮮な反応。そういえば初めて見たときは自分もそうだった気がする
  • 両手を龍に見立てて天に昇らせるところ、スキマスの敬虔な表情、「信仰……!」って気持ちになる。スキマスを通してNAKATAを感じている
  • 曲が終わってもなびき続ける中田さん。MCに入るとボケる。藤森慎吾のツッコミに全幅の信頼を置いてる
MC1
  • へい様いわく、今回のテーマはNAKATA神格化
  • 自己紹介で「茄子の煮浸しが好き」というファンが歓喜しそうな情報をぶちこんでくる、ファン想いのFISHさん。「外で泡風呂が好き」と異質なパリピ文化に触れさせてくれるリヒトくん。
  • SHiNくん「最近はハンバーガーが好きです!」なぜかめっちゃ胸を張りながら言う。ちょっとボケにいってるのがべらぼうにかわいい。
  • へい様は「桃が好きだけど初夏が旬なので、僕の夏は8月に終わりました!」今回の自己紹介は女殺しモードというより丁寧な好青年モード。好きです
  • 慎吾さんは「清武と美代子の子」、中田さんは「清武と美代子が大好き」で今までの流れを綺麗に回収する。さりげなく芸人ならではのスキル見せてくる

セトリ6~9 NAKATAの崇め方Diversityブロック

ULTRA TIGER
  • 曲に入り込んでノリすぎた結果あんまり記憶がない。全員でひとつの振り付けを表現する「ULTRA TIGER」のところがすごく格好良かった。全員で違う動きをしてひとつの表現にする振り付け、画として美しくて大好き
黄金時代
  • 掛け声するのやっぱり楽しいので、掛け声レクチャー動画また見たいな。
  • 「ただただ中田 まだまだ中田」のところ、全力で世界観に浸るシャーマンに見とれた。
  • 1番の、スキマスがひとりずつNAKATAに斬られるところ、SHiNくんがピンと姿勢良く直立して、思いっきり高く跳んでたのに笑った。面白い動きさせたら最高の人……! ボケるときに一切のためらいがないのがヤバい、推せる。
  • 中田の扇子、歌舞伎っぽい回転、2番のスキマスをくるくる回して斬るところなど、振り付けにストーリー性とエンタメ性が強いのが好き。笑えるのに格好良い
  • 孔雀のように腕を広げる中田に、みんなで手を伸ばすけど届かない、あの動きが好き。真似すると中田の掌で踊らされてる刺客のひとりの気分になれて楽しいです
NEW GOD
  • スキマスのバレエ風の動きがとにかく美しい。儚くて美しいのに面白い新感覚
  • SHiNくんのピルエットの優雅さがすごすぎて、誰か、誰か彼に何かしらの王位継承権を! と思った
  • 御神体がスキマスに持ち上げられ運ばれる十字架のシーン、天井もステージも高いZeppの舞台で映えてた。初見の人がざわついてた。あとふらふらのNAKATAが突然バチバチに覚醒して手をピロピロするところ。
神様Disco

NEW GODからの神様Discoはマジで頭がおかしい(褒めてる)。絶対狙い済ましてこの並びにした人がいるぞ!

  • からしてヤバかったのに振りがつくともっとヤバい。ヤバさの上限がない。遊戯王だったらゲームバランスをインフレさせるから出て3日で使用禁止されるやつ
  • NAKATAレーザービーム。ミラーボールに反射して、客席に神の威光が降り注ぐ。「やっぱりあなたにとって地球ってミラーボールなんでしょう!?」とわけのわからない感情を抱いた
  • 「神様Disco」の頭でDJみたいにスクラッチする振り、激ヤバだった。完全に脳を神様に支配され、精神を神のDiscコレクションの1枚にされスクラッチして遊ばれている、そして人々もそれを喜んで受け入れている、みたいなニュアンスを感じて史上1番ヤバかった。
  • こうなってくるとむしろ中田敦彦が最も冷静でえらいんじゃないかという気がしてくる
  • 後半の盆踊りめちゃめちゃ笑った。なんでDisco風のメロディがあんなに盆踊りに合うんだ!? そしてFISHさんの盆踊りがキレッキレのバッキバキ。
MC2
  • 神様Discoの件でリヒトくんへ質問が集中砲火。神様Discoってそもそも何なんですか? 何を考えてあれを作ったんですか!? インタビュアー化する慎吾さん。
  • リヒトくんも中田さんも、テーマを与えられて、それをめちゃくちゃ真剣に考え抜いて、結果意味わからん境地に至っちゃってるのが面白い。
  • 神様Discoの振りはリヒトくんの行動(ずっと隅でちょっと恥ずかしそうにUFOの動きをする)から、「あれをやりたいんだな!」と考えて、オマージュしてアレンジしたポーズにしたらしい。リヒトくんかわいい
  • へい様がゲーム企画を用意。慎吾さんに電撃を食らわせるのが大好きなのでは……?
  • 痛がって大きな声を出して跳ぶスキマス。イケメンが電撃を浴びせられてるの見せてくれるの、なんか特殊な趣向だな
  • 予想外にゲームにかかる時間が長くて、間をつなぐ中田さんがナイスフォローだった。スキマスたちが乗っかりやすい(でも、無理に乗っからなくても支障のない)カイジ風のボケのコントワールドを設定したり。ゲームの音楽を掻き消さない程度の音量で喋って間をつなぎつつ笑いをとったり。場をさりげなく導いてる! 交通整理力!
  • そんななか、普通の音量で普通にファンと喋る自由なリヒトくん。行動が読めない
  • 慎吾さんvsSHiNくんのとき、SHiNくんがさりげなく慎吾さんの持ってるボタンに指をかけるお茶目を見せてたのに、必死すぎて全然気づかない慎吾さん。
  • 着替え中の、中田さんのひとり語りもよかったな。最後、「満月のように」からTONIGHTにつないだのとても綺麗だった。アドリブ感の裏に、緻密な構成や練習の積み重ねが隠れている。

セトリ10~14 メドレーブロック

TONIGHT
  • メドレーのトップに初期曲を置いてくれたのがファンとして嬉しい。
  • TONIGHTってこんなにも良い曲でしたっけと思う。「月夜に浮かぶ」から始まるのもエモいし、オリラジのツインボーカル、ユニゾンが良すぎる。ふたりの声質の相性、至高
  • 恋愛の曲というのを越えて、ライブという文脈を織り込んで聴くと最高すぎる。「踊る君ただ見とれたTONIGHT」とかこっちの台詞やん
PARADISE
  • 全員で息をあわせてわちゃわちゃするの、ここからはハピネスのゾーン! って感じする。好きです。チャラ男のエッセンスを感じる振りも楽しくて盛り上がる
  • メドレーで、曲を途中で切り替えるって結構難しいことをやってくれてる。RADIOFISHの曲を少しでもよく知ってほしい、好きになってほしいという愛を感じる。へい様RADIOFISHでいてくれてありがとう
O.D.O:Re
  • ゆるくリラックスしてのれる感じ。やっぱり最後の武勇伝の振りがエモい。みんなでカッキーンで決めるんですけど、慎吾くんだけ「あっちゃんカッコいいー!」の動きで中田さんを指さす。立ち位置もあの頃のふたりと同じ。
  • このへんはハピネスパリピゾーンであるとともに、オリラジのブレイクをひとつひとつ拾い上げてダンスに組み込む、オリラジクラスタの心に刺さりすぎる流れ。ずっとファンでいてよかった。
ワンココ
  • 「終わりたくない最高の夏休み」の感じ。みんなではしゃぐのを見てるとこっちまで幸せな気分になる。このシーンは他のファンの人と鑑賞会してワーワー言いながら見返したい
  • SHiNくんが慎吾さんの腹筋を指さしてたシーンがあった気がするけど、あれは幻か?
MIND BEACH
  • 珍しい選曲。赤坂BLITZの『PERFECT SUMMER』以来だそう! 初めて見られました。歌詞の幻想的な世界観と、ライブのテンションが見事に調和していた
  • ゆっくりと手を挙げて、そこからジャンプして揺れる。神秘性と楽しさの両立。見られてよかった……
  • ここまでのハピネス上質パリピゾーンと、このあとのチルでしっとりしたゾーンをつなぐ曲として、MIND BEACHは最適! やっぱり演出が天才

セトリ15~16 しっとりバラードブロック

Trip Drop Town
  • 慎吾さんが歌い出しであっちゃんを誘ってふたり並んで座ってたの見て倒れるかと思った。反対側のお立ち台で、スキマスが中心のへい様を囲んで、「両サイドにはいつメン」でへい様がみんなを指さすのもよかった。居心地がよくて安心できる友情関係のエモさ……
  • 慎吾さんとへい様がふたりで並んで2階で歌ってたのもよかった。ふたりのつくるこなれた空気感。
Bitter Coffee
  • Bitter Coffee……Bitter Coffee……ね……
  • SHiNくん、それぞれの声の魅力を引き出すのが上手すぎじゃない? FISHくんのしっとりと優しい歌声がよすぎた。へい様の自然な声も、純朴な雰囲気があってへい様プロデュース曲とは違った魅力。慎吾さん

の声もそう。

  • 演出もこれまた天才。舞台を最大限に活かしてメンバーと曲の良さを引き出してる。6人が別々の場所で感傷にひたりながら美しく佇んでいたのが印象に残っている。オレンジ色の光とそれぞれを照らすスポットライトが、切なさを浮かび上がらせていた。
  • SHiNくんの美しい横顔と首筋のライン、わたしが家父長制の長だったら家訓にしてた
  • 度数強めの崇め曲や、ガンガン踊れる曲のあとにBitter Coffeeをやられると、心への沁み方が半端じゃなかった。
MC3
  • 曲が明けたあとのMCでもしばらく余韻にひたるメンバー。曲はアニメ『時をかける少女』のラストシーンから着想を得たそうです

セトリ17~20 セクシー真剣勝負ブロック

ブロック名マジで勝手に言ってるだけだから間にうけないでね

Gambler
  • RADIOFISH随一の、ワルっぽいセクシーさのある曲だと思う。お客さんのコンディションが十分整って暖まってからやると、すごく一体感が出て盛り上がる。タオルをぶん回す。
  • 慎吾さんBitter CoffeeとGamblerで全然声の出し方が違うのですごい
  • みんなタオル投げる! サービス精神!
O.I.S. オルスクセクシィー
  • 初っ端からフルスロットル。最初の「セクシィー!」でジャケットをバサッと開いて、その体勢のままシックスパッドつけられた人みたいに震えるFISHさん。「何を見せられてるんだ」「これ本当に見ていいやつですか!」「セクシィー!(何もかもがどうでもよくなる)」の感情が同居。
  • みんなで一列になって、前の人にくっつきそうな至近距離で足踏みしながら、「セクシィー!」でジャケットプレイするのが衝撃的すぎた。
  • しかもみんなタンクトップや短いTシャツで、肩や腕の美しいラインがのぞく。天才か? (ぴっちりシャツを着込んだ禁欲的なNAKATAも素晴らしい)
  • ジャケットプレイ、ぼくらのへい様のアイデアらしい。ありがとうへい様ありがとう。FISHさんが「しかも中タンクトップなんだよ! へい様ありがとう!」と言ってたけど一字一句同感だ
  • FISHさんが両手を広げて腰をくねらせる振り(すしざんまいインド映画版みたいな)を入れたいと言ったのを、へい様がジャケットプレイに昇華したらしい。
Stepping on the fire
  • オルスクが強すぎた……とにかく中央で踊るNAKATAがひときわ輝いてたのは覚えてる。今回は彼の活躍がひときわすごい。彼の良さがみんなに伝わってるのが勝手に嬉しい。
Make ya Groove
  • 中央でサックスを吹き鳴らすNAKATA、すぐそばで「見てください! あっちゃんの演奏です!」みたいなこと言ってた慎吾さんの記憶がある。オリラジの謎のノリ、基本的に最高

セトリ21~22 アンコールブロック

PERFECT HUMAN
  • アンコールでのパフェヒュは初! それでも不足感は全くなく、すべての曲すべての時間が楽しかった。と同時に、初めて来た人はやっぱりパフェヒュを生で見たかっただろうし、ここでやってくれるのは嬉しいだろうな。
  • セットリストを組んだへい様の気概が熱すぎる。「アンコールではやるけど、本編からは一旦卒業」とのこと。
  • パフェヒュでバズっただけじゃなくて、そこからずっと多彩でクリエイティブで楽しい曲をたくさん作ってきて、パフォーマンスやライブを積み重ねてきたのだ、という矜持が見えて、心を突き動かされた。
  • RADIOFISHはブレイクのネタではなく、今までもこれからも続くダンスボーカルユニットなのだ、と思ったら胸がいっぱいになる。「RADIOFISHはこれからも続いていきます」って宣言してくれて本当によかった。好きでいてよかった。このZeppのステージでやってくれて、ここでしかできないことをしてくれてよかった。
あっちゃんお誕生日祝い
  • へい様からの粋なサプライズ! FAUSTがケーキを持って登場。
  • 消防法で火をつけられないので、中田さんが「ふーっ」としたら、みんなでペンライトを消して。というへい様の提案。なんでそんなエモいことを考えつけるんですか!? 慈愛の塊では!?
  • へい様が「何て呼びたい? 御神体って呼ぶ?」と客席に問いかけたら、「あっちゃーん!」という声が届く。
  • へい様が「じゃあみんなであっちゃんって呼ぼうか」と答えたとき、中田さんが「わかった。あっちゃんに戻るね」とサングラス外して柔らかく微笑んだのがたまらなかった。「あっちゃんだ! あっちゃんがいる!」と大喜びで抱きつく慎吾さん。
  • ペンライトが消えていくところ、波のさざめきのようで本当にきれいだった。
また逢う日まで
  • 最後は、FAUSTも一緒にこの曲。みんなが自由に動くパートで、FISHさんが弟分のみんなと積極的に絡んではっちゃけててかわいかった。DAIKIくんとファイティングポーズ取り合ってデュクシしてた。
  • 手を振るSHiNくんのまとう雰囲気が、やっぱり好きだと実感する。存在しているだけで美しくてダイナミックな人。
  • あいさつ、お兄さんたちがNAOTOくんにマイクを託したのはきっと、NEWTONでのことを踏まえて。優しいお兄さんに胸が熱くなる。たどたどしくても誠実に言葉をつむぐNAOTOくん。
  • 各自が忙しいなかで、こんな素晴らしいライブを用意してくれたのが愛しい。嬉しい。
  • 最後はFAUSTが去って6人で手をつなぐ。あっちゃんが「終わりたくないな!」と言ってくれたのが嬉しい。
  • 「RADIOFISHでした!」で終わる大団円。YouTubeのRADIOFISH UNIONを思い出す。何もかも無駄になってなんかいない。全てが今の彼らの糧になっている。

SPACE MAN - EP

SPACE MAN - EP

  • RADIO FISH
  • J-Pop
  • ¥917
公式 https://radiofish.jp/
新曲配信 https://lpm.yoshimoto.co.jp/4279/
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もうRADIOFISHのワンマンライブまで1週間なので、この時期に新曲投入してくれるのはうれしい。当日までに聴き込んでライブへの期待感高めていきたい

カニ、実行に移すのが遅すぎて記事に速報性がないのが反省点なんですけど、今回は早めに雑文を上げておきたい。せっかくならライブ前に書いて、読んだ人の気持ちがちょっとでも高まったら嬉しいし

今回のミニアルバムは本気で「やばい」としか言いようがないくらいエキセントリックな問題作をぶちこんできてて、RADIOFISHクラスタも上を下への、呑めや歌えならぬ「聴けや名前変えろ」の大騒ぎでTwitterのタイムラインがほんとにカオスなことになってる(オタクには推し曲のタイトルの一部を自分のハンドルネームに組み込むという習性があるのだ!) この興奮をなるべく生々しい形で残しておきたい
1曲ずつ感想を書いてみます。



よかったら聴いて……
新曲の配信・聴き放題サービスまとめ↓
https://lpm.yoshimoto.co.jp/4279/


O.I.S ~オルスクセクシィー~

O.I.S~オルスクセクシィー~

O.I.S~オルスクセクシィー~

  • RADIO FISH
  • J-Pop
  • ¥255

  • まずタイトルがヤバない? "Old school Is Sexy"のことらしくて「オルスク」はわかるんですけどセクシーでもセクシィでもなく「セクシィー」 ミキティー……(すみません)
  • 懐かしい、ダイヤル回す式の黒電話。ジャッていう音が3回したので、3桁の番号に掛けてると思われる。……時報
  • ダイヤルを回す音→コール音→電話越しのFISHBOYの宣言 ってことは、こちらからFISHさんに向けて電話掛けてる。たぶんこの世界線には時報みたいな感じでオルスク報があって、この番号に掛けると現在の時刻ではなく「オールドスクールがセクシィーである」という真理をいつでも教えてくれる
  • 「セクシィー!」のところで電話突き破って出てくるやん
  • ディーン! キーン! っていう効果音いいですよね。王道ディスコサウンドといえばこの音
  • ポケベルでスクラッチかますのかなり斬新な気がする。わからんけどたぶん送ったメッセージは「オルスクセクシィー」だと思います!
  • トランペット音もなんか懐かしい
  • 古いものは偉そうで退屈に思えるけど、世代を越えた普遍性と説得力がある、良く見れば愛着が湧くし、学びを連れてくる……という旨の歌詞に聴こえました。でもこの段階ではまだ空耳の可能性も……
  • Don't think feelではなくて「よく見よ! そんでよく考えよ! 感じよ! ハマれ! そしたらわかる!」みたいな知性への尊重が見えるアツさ。松岡修造をほのかに感じる。インテリジェント体育会系

神様Disco

神様Disco

神様Disco

  • RADIO FISH
  • J-Pop
  • ¥255

  • RADIOFISHマジでボジョレー・ヌーボーを超える頻度でヤバさ更新してくるやん 過去最高と言われたNEW GODを上回るヤバさ……上質でフルーティーな味わい
  • ディディディディンッからのピロピロピロピロ こういう電子音の感じ好きだな
  • 王様ゲームみたいな「神様ゲーム」があるのかな。そんでそれを本物の神様たちの集まりでやってる? 状況がわからん
  • 多神教の世界観、中田崇め曲でこれが初めてでは
  • 神様どうしでディスコクラブに集まって、理想の世界について論争しながらダンスしてるみたいな感じなのかな。いくらマルチタスクな神様たちといえどもTODOが渋滞してないか?
  • 急に神の愛を全開にしてくるNAKATA
  • NAKATAの語りのBGM、『ジュピター』っぽい壮大さあるの何???
  • 「私は……NAKATA」そういうところ好き
  • 聞き間違いかもしれんけど「bad hat神様Disco」って聴こえるんですよね。破壊神とか、人間にトラブル運んでくる神様も含めての神様Discoかもしれない。ギリシャ神話的な……
  • naturalとchemicalを対比して、それを「神様」という万能の概念で接着する力業
  • 「キッスキッス神様Disco」たぶん 神様→涅槃→神の愛→♡LOVE&KISS☆←出会い←Disco みたいな感じで、本人の頭の中ではちゃんと筋通ってるんだろうな……
  • 地球全土を話の土俵に載せてきたのは、中田崇め曲でもこれが初めてでは

SPACEMAN

SPACE MAN

SPACE MAN

  • RADIO FISH
  • J-Pop
  • ¥255

  • 標題曲だけあって最高にクール。ちょっとダークな印象の音楽が、宇宙の漆黒を感じさせてくれてエモい
  • 公式いわく『独特な言葉遊びを多彩に混ぜたwords art song』だけあって、リリックの聞き取りの難易度が段違いに高い
  • これ歌詞見ながら、みんなで言葉遊びを紐解きながら聴いたら超楽しそう。正式に歌詞が出たらそういう会やりたい。知的好奇心をくすぐる歌
  • ミニアルバム全体に言えるけど、聴いてて気持ちいい音が多いよね
  • FISHさんて無線機映えする声してません? ロケットに指示送るっぽいところNASAかと思うぐらい
  • 「宇宙飛行士」かつ「恋する青年」のベン図の重なるとこのワードでラブソングに仕上げてるのめちゃくちゃ器用だな……(「君との距離で息ができない」とか)
  • へい様はマジでなんでもできる。こんなん絶対ダンスも格好良いやん……

bitter coffee

Bitter Coffee

Bitter Coffee

  • RADIO FISH
  • J-Pop
  • ¥255

  • このしっとりした曲調好み。秋の空気感みたいな
  • やさしくて柔らかく包み込むような高音、FISHBOYさんだと知ったときはほんとに驚いた。ずっと低音のイメージしかなかった……こんな宝刀隠してたんやねRADIOFISH……
  • 今回のミニアルバム、『時』(または過去)が重要なモチーフになってる気がする。過去のものを愛して学んだり、過去に学び明日につないだり。この曲では時の流れに身を任せて、そこから時を越えてあの時の君に会いに行く
  • ふたりでいたころの景色が懐かしくて美しい
  • 「オレンジ色に染まる波」と「君のいないモノクロの世界」、すごく綺麗な対比が決まってる
  • これ、ボーカルの人はゆっくりと歩きながら歌ったりしてほしいな

全体通してFISHBOYさんが大活躍、新しい魅力がどこ掘っても噴き出してくるという天然温泉みたいな状況でした
あとへい様のボーカルのしなやかで美麗な艶、SHiNくんの作詞および楽曲プロデュースのセンスに魅了されました
でも一番ヤバかったのはRIHITOくんのような気がします



読んでくれてありがとうございました。曲も聴いてね……
https://lpm.yoshimoto.co.jp/4279/


そしてこちらのリンクはRADIOFISHクラスタ・かがりさんの熱いブログです。おすすめのブログなので貼ります
https://orieritari.xyz/radiofish-spaceman/

オリラジファンがFGOの推しキャラを考えたら結局NAKATAだった件

とてつもなくジークフリート好きな友人からの薦めでFGOを始めて、もう2年になる。

と思ってマシュの入手日を見てみたら2017年の8月だった。2年超えてた。
そういえば始めた当初はなんかイベントを2種類もやってて、めちゃくちゃでかい子供(ポール・バニヤン)のサーヴァント*1を配布で貰ったのを覚えている。あとレースのイベントでは「オリオン?」っていう名前の狂暴な猪がいっぱいでてきて意味がわからなかった。初めたての戦力では全然倒せなかったし……
(石を割ってなんとかイシュタル正式加入まで行った)

私をFGOに誘い込んだ友人は好きなものには課金を惜しまない力強いパトロンなので、もちろんそのマスターのジークフリートさんはLv100スキルマ宝具5である。

そういえばスキルマ*2とスキマス*3って似てるな。まあスキマスたちもダンスだけでなくあざとさやゲーム、コミュ力やルックスなどのスキルがMAXなのでさもありなんかもしれない
参考→http://meetia.net/music/perfecthuman_radiofish/

話を戻すとジークフリート好きの友人は彼に新しい霊衣が実装された際、彼のばっさり開いた背中(イラストはない)を「シュレディンガーの背中」として有り難がっていた。高校国語総合で習った『ミロのヴィーナス』と同じ要領で、背中の立ち絵が明かされないことでどこまでも想像の翼を羽ばたかせることができ、誰もが彼の理想の背中という夢を自由に思い描くことができる感じらしい。深い

そんな友人が「すまないさん」という呼び方を嫌がっていたので、「確かに私もスキマスが『バックダンサー』って呼ばれてたら嫌やし、ちゃんと敬称つきで呼ぼう」と思って彼のことをずっとジークフリートさんと呼んでいる。
でも、この記事を書くにあたって本人に許可をとる時ジークフリートさんの話を聞いてみたら、最近は「竜のエキスパートで強いのにすまないさんなのがギャップ萌えなのでOK」ということだった。あと友人のジークフリートさん用スクショフォルダのタイトルは『謝罪の王様』らしい
ジークフリートをここまで深く愛する友人がそれだけいじってるならもうそれはアリなのかもしれない
ただ私はこれからも友人のジークフリートさんのことは敬意を込めて「ジークフリートさん」と呼ぶことにしたいと思う

そんな友人なので当然のように『ニーベルンゲンの歌*4』を読破しているし、その上ジークフリートさんが好きすぎてグラブルも始めたそうである。グラブルにもジークフリートさんというキャラクターがいて、そして友人はもちろん手に入れている。「金の力で召喚した」らしい。たぶん財力さえ許せばあの人は「特別財団法人ニーベルンゲンの歌」を設立するし日本にジークフリート記念館を建てるんじゃないだろうか


そんな愛が強すぎる友人に対して私は年に1回、ここぞ!というときにのみ課金するプレイスタイルなのですが、こないだの日曜日マーリンをひたすら追いかけ回してたらジークフリートが宝具5になりました。これからお世話になりますよろしくお願いします。友人からお話はかねがね伺っております。
対竜複数の戦闘にめっぽう強いらしいので、もしも琵琶湖で大繁殖してるのがブラックバスじゃなくてワイバーン(ドラゴンの亜種)だったらジークフリートが全部なんとかしてくれたんじゃないかと思う。
「琵琶湖の生態系を守ってやれなくてすまない……」と言われたら慰めてあげたい。

なおマーリンについては……


愛が強すぎる友人に触発されて、自分でもじっくりFGOの推しキャラを考えてみることにした。
そういえば2年もやってるわりには、はっきりした相棒とかがいない。でも今回考えてみたら、けっこう自分の推し傾向がわかってきたので、推しキャラの好きなところを喋らせてほしい。


推しキャラNo.1「山の翁」

これ

初めて宝具2になったサーヴァントなので、個人的にかなり思い入れがある。7章で大活躍してくれた心強いグランドアサシン。
暗殺教団最初のハサンであり、神の教えを守るために堕落したハサンを暗殺するハサンである、というめちゃくちゃ格好良いサーヴァント。そんな彼が人類とともに戦ってくれるというのが熱い。
スキルも「絶対死なないし絶対殺す」という殺意のはちゃめちゃ高い構成なのが推せる。宝具の即死効果は対サーヴァントだとなかなか刺さらないけど、それでもしっかり火力出せるし、たまに体力モリモリの巨大ドラゴンに即死が刺さったりすると超楽しい。あと目がピカーンてなるよね。あれワクワクするよね
信仰の体現者であり、教団とともに生き続けた超越者である、というところが個人的にツボ。NAKATAやん……*5。NAKATAポイントをあげたい(そんなものはない)。ダンブルドア「山の翁に100点」

それに何て言ったって見た目が格好良いんだよ。中二病と言われようと何と言われようと、ああいう黒くてガチャガチャしてて構造が複雑そうな見た目に惹かれてしまう。あの一回分解したら二度と元通りに組み立てることが叶わなさそうなやつ
あと首のあたり何か淡く光ってるよね。青い炎?火の玉? とりあえず発光ダイオードではないやつ。そういえば火の玉ってリンが燃えてる説があるらしいですね。とにかくほんのり青く光ってるやつが好きっぽい。
眼も光ってるのちょっとかわいい。つぶらだしあれでほっぺたピンクにしちゃったら全然怖くなくなると思う
しかもあんないかついのに「キングハサンと呼んでもよい……」とか満更でもない感じ出してくるのずるくない? その呼び名気に入ってるのかよ。頑固で強面に見えて実は孫大好きなおじいちゃんかよかわいい あとこの前バトルしてるときキルケーに豚化されてびっくりした。豚になるんだ……


推しキャラNo.2「始皇帝

秦の始皇帝といえば初めて中国を統一した実在の人物……ですが、FGO始皇帝はある意味パラレルワールドの存在みたいなところがあるので、史実とはかなり違うキャラクターになっている。
実在の始皇帝の話→

FGO始皇帝https://images.app.goo.gl/yKMAZuK4SQ796GJ56
元々は人間の皇帝だったものの、一旦機械化して演算装置と化したり地球を支配したり、最終的に人間を超越しちゃったところが推せる。
あとすごく面倒見がいい。民だと思った相手には無限にお節介焼いてくれる。頼んだら膝枕とかしてくれる気がする。
スキルも宝具も自己完結してて、欲しい能力が過不足なく揃ってて使いやすい。いろんなクラスが出てくる戦闘、特に相手が単体宝具だとめっぽう強い。無敵で宝具をしのいでからいろんなやつをクリティカルでボコボコにしよう。
他からのサポートをあまり必要としないところや、「民草を守る!」という気概の見える宝具が健気すぎて「朕~!」ってなってしまう。なんか無駄にマスター礼装のバフかけてあげたい。ゲーム違うけどポフィンあげたい。孔雀っぽい飾り羽根ついてるし、毛づやよくしてあげたい。

見た目もかわいい。性別を超越している感じとか。すごくスタイルいいよねあの人。あと完全に鳥類を意識している装飾多めなデザインとか。あの体躯は始皇帝が製造したもののはずだから、美意識があの感じなんだろうな……鳥類好きなんだろうな……今度図書館で小学館の図鑑NEO 鳥とか見に行こうね……いやもう鳥類の情報とか全部インプットされてるのかもしれないけど。図書館にあの服装の人いたら絶対に注目の的やけど。
あとそういえばほんのり青く光っているな。


推しキャラNo.3「アルジュナオルタ」

これ→https://images.app.goo.gl/tpVzyJWxV7YpipU18
未所持のキャラなんやけどマジで欲しい。だって「元は人間だったけど、あらゆる神を取り込んで統合し、唯一神として君臨してしまった」っていうキャラがマジでツボだから。そんなんNAKATAじゃんずるい……
そしてあのダウナーな感じが好き。何考えてるかよくわからなそう。なんか知らないうちに「不出来……」とか言って勝手に部屋の模様替えされそう。あとあまり喋らないけど意志は強そう。彼に美味しいもの与えたら「美味しい」とは言わずに無言で二口目を食べそう。美味しくなかったら絶対それ以上食べない。たぶん
あと見た目がかわいい。まず白髪のキャラに弱いんだ私は。しかもうさみみが付いてる。あんなダウナーなキャラなのにうさみみがついてる。奴は絶対「ぴょん」とは言わないと思う。「ぴょんって言ってみて」って頼んだら憐れんだ目で見られそう。ていうかあれはうさみみなのか?
とにかく好みなので次のピックアップに備えて石を貯めている。触媒何にすればいいの? 耳?


推しを考えたら結局NAKATAだった

推しキャラ3人挙げてみたら、露骨なくらい「元は人間だったけど、自らの意志を果たすために超越者となった」キャラクターだった~性癖が一貫している~!
ていうかこれ完全にRADIOFISHの世界観だ。NAKATAの影響を受けている。あるいは私の性癖が元々NAKATAだったのかもしれない。

いや最高なんですよRADIOFISH。元は人間だったNAKATAが紆余曲折あった結果PERFECT HUMANになり、さらにそれを越えて神に至るというストーリーがいろんな曲から見えてくる。
シャーマン(ボーカル)の慎吾やスキマスたちも、さながらハサン集団や冷凍英雄のように多彩で魅力的。

あと見た目がいい。まずみんな顔がいい。これは有史以前から定められたことだけどスタイルもめちゃくちゃいい。ダンスのモーションも格好良い。なんてったって1秒ごとに新モーション実装ですよ。これがダンサーの強さ
そして衣装が黒くて装飾が多くていかつい。忍者だったりマフィアのファミリーだったりする。世界観がやたら強いそういうところが好きだ! しかも舞台演出が鮮やかで照明が映えるし、もちろんほんのり青く光ってるときもある(ほんのり青く光ってるやつが好きっていう傾向なに??)

あと推しを崇めるときにめちゃくちゃ便利なリリックの宝庫。どんな推しを崇めるときにも役立つ脅威の対応力。なんと神からファラオから武将やお金持ちまでしっかりカバー。高カバー力なのに厚塗りにならないのでRADIOFISHは実質優良コスメ
崇めたい推しがいる人は全員見て。

特に「推しキャラベスト3が山の翁・始皇帝アルジュナオルタだ」というドンピシャな人は運命を感じてぜひ曲を聞いてみてほしい。めちゃくちゃニッチな層だけを狙ったプレゼンだと思ってくれ。なんならライブも見に来てほしい。なんと2週間後にライブがある。

直近のライブ→
NIRVANA
10/2(水)19時よりZeppDiverCity TOKYOにて
チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/radiofish-t/
ローソンチケット
https://l-tike.com/radiofish/
e+
https://eplus.jp/radiofish19/

*1:主人公の指示を受けて戦ってくれるキャラクター

*2:スキルマックスの略。サーヴァントのスキルLvをMAXまで上げること

*3:スキルマスターの略。RADIOFISHにおけるダンサーたちに授けられた敬称

*4:ジークフリートが登場する原典

*5:RADIOFISHの御神体を務める中田敦彦を指す